保育士を辞めたいと思った理由は?退職の流れや辞めるときに気をつけるポイントを解説

子どもの成長と密接に関わる仕事に就きたいと考えて保育士資格を取得したものの、実際に保育士として働きはじめるとさまざまなギャップを感じて「保育士を辞めたい」と考える方も少なくありません。

実際に保育士の方が辞めたいと感じるのはどのような理由があるのでしょうか。

今回の記事では、保育士を辞めたいと考える理由について紹介します。また、保育園を円満退職するための流れや、辞めるときに気をつけるべきポイントも解説します。

記事の後半では、退職後の仕事探しにおすすめの転職エージェントもあわせて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

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保育士を辞めたいと思ったときに取る行動

まず、保育士を辞めたいと感じた際に取るべき行動、流れについて紹介します。実際に保育士の仕事を辞めたいと思っても、いきなり退職してしまうと後々困ることになる場合があります。

そのため、次の3つの流れを意識して準備をしましょう。

なぜ辞めたいのか理由を明確にする

保育士を辞めたい理由をあらためて明確にしておきましょう。職場環境が悪いのか、勤務時間が厳しいのか、保育の仕事自体が嫌になったのか、自身の中での再確認が大切です

辞めたい理由が明確になると、場合によっては退職せずに現職のままでも改善可能な点が出てくる可能性があります。

いずれにしても退職する際には退職理由を話す機会があるため、自身でしっかり明確にしておきましょう。

辞めた後のビジョンを考える

次に、保育士を辞めた後にどのような活動をしたいのかについて考えましょう。

保育系の仕事を続けていきたいのか、保育とは離れて全く異なるキャリアを積みたいのか、子育てや家庭生活に専念したいのか、具体的なビジョンを立てましょう。

勢いで退職した場合、次の行動が取りにくくなる可能性があります。今後の目標や進路は、保育士を辞める前に考えておきましょう。

転職活動をはじめる

キャリアを積みたいと考えている方の場合、無事に退職できた際は転職活動をはじめる必要があります。さまざまな転職エージェントに登録し、求人情報から好みの仕事を見つけて応募しましょう。

おすすめの転職エージェントについては記事の後半にて紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

保育士を辞めたいと考える理由

そもそも保育士を辞めたいと思うのはどのようなときでしょうか。一般的な事例を8つ紹介します。

職場の人間関係がしんどい

保育園は女性職員が多い職種であり、閉鎖的な空間の職場です。そのため、一度関係がこじれるとなかなか復旧が難しい傾向にあります。

人間関係の悩みは職場関連で一番大きくなるケースが多く、辞めたいと考える原因の大半を占めています。

仕事量や責任の重さの割に給料が低い

保育士は四六時中、子どもの命を預からなければならない仕事です。そのため、万が一子どもに何かアクシデントが起きたらと考えると非常に強いプレッシャーを感じる方も少なくありません。

一方で責任重大な仕事にもかかわらず、給料が低い点が割に合わないと感じて退職を希望する方もいます。

残業・持ち帰り仕事が多く体力的に辛い

残業や家でおこなう持ち帰り仕事が多く発生するため、体力的負担を感じている方もいます。持ち帰り仕事には給料が発生しないことがほとんどで、精神的苦痛の原因にもなりかねません。

人手不足で休みが取りづらい

保育士は常に人手が足りていないため、長期休暇をはじめとする休みが非常に取りづらい環境にあります。

そのため、旅行や帰省ができないなどプライベートの時間を十分に取れないという観点から、保育士を辞めたいと感じる方もいます。

保護者からのクレームがこわい

保護者の中にはモンスターペアレンツと呼ばれる対応に困る要望を押し付けてくるような方もいます。

理不尽な言いがかりをされるケースもあるため、保護者対応に疲れて保育士を辞めたいと感じる方も少なくありません。

保育士の仕事が向いていないと感じる

保育士になりたての20代の方にとくに多く見られる傾向として、保育士への適性がないと感じる場合があります。

子どもとの接し方や保護者対応が上手くいかず、自身のキャリアに不安を感じて保育士を辞めたいと考える方は少なくないでしょう。

園の方針が合わない

保育士自体は続けたいものの、園の方針と自身の思いが合わない場合には辞めたいと感じる方もいます。

保育園はあくまで一つの組織のため、それぞれの保育士の考えや価値観がダイレクトに反映されにくい環境といえます。

園の方針が合わないと感じる場合は、自身の価値観と合う職場を新たに探し転職することで解決する可能性があります。

転職する際も、実際の園内の様子や人間関係など、実際に雰囲気を確認したうえで応募するとよいでしょう。

転職エージェントによっては、キャリアアドバイザーに希望施設の雰囲気や有給消化率などを応募前に調査してもらえるサービスもあります。

結婚・出産などに伴うライフスタイルの変化

結婚や出産など、自身のライフスタイルの変化をきっかけに保育士の退職を考える方も少なくありません。とくに20代の保育士の方に多い傾向です。

また、園によっては産休や育休がない保育園もあるため、保育士を続けたい意志があるにもかかわらず退職を余儀なくされる場合もあるようです。

相談次第では制度を取り入れてもらえる可能性もあるため、今の職場で保育士を続けたい場合は、まず上司に相談をしてみましょう。

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【円満】保育士を退職するまでの流れ

保育士を辞めたい意思が強い場合は退職に至りますが、実際に退職するまでどのような流れになるかわからない方もいるでしょう。

退職の伝え方やタイミングを間違えると、円満退職から程遠い結果となるリスクもあります。

ここでは、保育士を円満退職するための流れについて紹介します。これから保育士を辞めようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

1:退職時期を決める

まず、退職時期を決定しましょう。急に退職を決めると園内の上司や同僚に大きな負担がかかるため、円満退職が難しくなります。

園児が卒園した後の時期から次の入園生が来る間がベストな退職時期といえます。できる限り日程に余裕を持って、退職時期を決めましょう

2:上司に退職の意思を伝える

退職時期を決めたら、早めに上司に退職の意志を伝えましょう。その際に退職理由を必ず聞かれるため、自身の退職理由を簡潔に伝えられるようにしておきましょう。

また、上司との面談で解決できる退職理由だった場合は、問題点を解決することで退職せずに済む可能性もあります。しかし、退職以外の道を考えていない場合は、その旨をしっかり伝えましょう

3:退職届を提出する

上司に退職の意志を伝えた後は、退職届を提出します。

退職届は、退職する1か月前を目安に提出するとよいでしょう。退職願のフォーマットはマイナビの退職届・退職願テンプレートからダウンロード可能なため、ぜひ活用してみてください。

4:業務の引き継ぎをする

退職届を提出して正式に退職が認められた後は、園内にて業務の引き継ぎをおこないます。

保育士の場合は、引き継ぎに1か月近くかかるケースもあるため、日程に余裕をもって少しずつ引き継ぎをおこないましょう。

担任を持っている方の場合は、子どもの特徴や性格、家庭環境などの情報を丁寧に引き継ぐとトラブルの発生を最小限に抑えられます。

5:園に備品を返却する

すべての引き継ぎを終えたら、借りていた園内の備品を返却しましょう。備品以外にも、健康保険証や社員証、通勤定期券なども返却する必要があります

洗濯やクリーニングが必要な備品もあります。そのため、日程に余裕を持って、返却できる備品から少しずつ準備していきましょう。

6:退職関係書類を受け取る

園内の備品類を返却し終えたら、退職関係書類を受け取ります。

雇用保険被保険者証、離職票、年金手帳、源泉徴収票などを受け取る必要があります。

上記の書類は、退職後の転職先がまだ決まってない場合や転職するか未定の場合であっても、さまざまな手続きをおこなううえで必要になる書類です。そのため、忘れずに必ず受け取るようにしてください。

7:退職の挨拶まわりをする

最後に、退職日には園内の子どもたちや保護者、お世話になった職場の方々に挨拶をしましょう。

職場への不満などネガティブな理由での退職だったとしても、きちんとお礼の挨拶を済ませることは重要ポイントです。

気持ちよく退職するためにも、できるだけ一人一人に挨拶をしましょう。また、最後の出勤日にはお菓子など簡単なお礼を持っていくとなおよいでしょう。

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保育士を辞めるときに気をつけたいポイント

保育士を円満退職するための流れについて紹介しましたが、一方で保育士を辞めるときに気をつけたいポイントがあります。

ここでは2点紹介するため、保育士の退職を考えている方はチェックしておきましょう。

年度途中の退職はできるだけ避ける

保育士は、基本的に年度末に退職すると一番迷惑や負担をかけずに済みます。退職のタイミングは非常に重要です。年度末で円満退職をするためには、遅くても秋頃までには退職の報告を上司に済ませましょう

また、年度途中で退職すると、転職する際に不利にはたらく可能性があります。

退職時に職場と揉めると、ほかの園にも知られてしまうリスクがあります。新しい職場を探す際に最後まで任務を果たさない方と見なされてしまわぬよう年度途中での退職はできる限り避けましょう。

しかし、今すぐに辞めたい場合や、辞めたくても辞めさせてもらえない場合は、退職代行サービスを利用して退職する手段もあるため、利用を検討してみましょう。

有給休暇を消化する

保育士はただでさえ有給を消化しづらい職種のため、退職が決まった段階で少しずつ有給休暇を消化しましょう。

退職直前はさまざまな引き継ぎや手続きで忙しくなる可能性があるため、退職時に有給を一気に消化するのは現実的ではありません。

退職する3か月以上前には退職の報告をして、徐々に消化することですべての有給を使い切りやすくなります

保育士の仕事探しにおすすめの転職エージェント

最後に、保育士の仕事探しにおすすめの転職エージェントを4つ紹介します。

退職後も別の施設にて保育関連の仕事を続けたいと考えている方は、ぜひ次の4つの転職エージェントのいずれかに登録して求人情報を探してみてください。

保育士ワーカー

サービス名 保育士ワーカー
求人数 約34,000件
取り扱い雇用形態 正社員・パート・フルタイムパート・契約社員・派遣・紹介予定派遣
取り扱い施設形態 保育園・幼稚園・認定こども園・院内・企業内・学童など
対応エリア 北海道・宮城・岩手・青森・秋田・山形・福島・東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・新潟・長野・山梨・富山・石川・福井・愛知・静岡・岐阜・三重・大阪・兵庫・滋賀・奈良・和歌山・広島・岡山・山口・鳥取・島根・愛媛・香川・高知・徳島・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト https://hoikushi-worker.com/

保育士ワーカーは、転職成功者数年間30,000人を超える実績をもつ転職エージェントです。(参照:保育士ワーカー

厚生労働省より許可をもらった人材派遣サービスを長年運営しているため、求人数、質ともに充実しています。

また、実際の残業時間や有給消化率、職場の人間関係など、一般的な求人情報では知り得ない情報も教えてもらえる点がポイントです。

保育士ワーカーをチェック

保育士人材バンク

サービス名 保育士人材バンク
求人数 約18,000件
取り扱い雇用形態 正社員・契約社員・パート・アルバイト
取り扱い施設形態 保育園・幼稚園・認定こども園
対応エリア 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト https://hoiku.jinzaibank.com/

保育士人材バンクは、株式会社エス・エム・エスが運営する最短3日で内定をもらえるスピーディーな転職エージェントです。

東証プライム市場上場企業が運営しているため信頼性が高く、医療福祉人材業界においてトップシェアを誇ります。

また、サービス内でのマッチングの質を評価され、厚生労働省より第一回適正事業者として認められた実績もあります。(参照:厚生労働省認定制度

保育士人材バンクをチェック

保育のお仕事

サービス名 保育のお仕事
求人数 約18,000件(非公開求人多数取り扱いあり)
取り扱い雇用形態 保育園・幼稚園・こども園・病院内保育・企業内保育・学童保育・託児所・インターナショナルスクール・病児保育・乳児院・児童養護施設・障がい者支援施設
取り扱い施設形態 正社員・契約社員・派遣社員・非常勤・パート
対応エリア 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト

https://hoiku-shigoto.com/

保育のお仕事は、保育業界に精通したキャリアアドバイザーが支援する保育士や幼稚園教諭専門の転職サービスです。

好条件の非公開求人を多数取り揃えているため、他サイトでは見つからなかった仕事が見つかる可能性もあります。

また、希望園の内部情報を応募前にキャリアアドバイザーから得られるため、自身の働き方スタイルや価値観に合った施設なのかを事前に確認できます

そのため、入社後「こんなはずではなかった」などの悪いギャップが少なく、保育の仕事に専念できる確率が高い点がメリットです。

保育のお仕事をチェック

マイナビ保育士

サービス名 マイナビ保育士
求人数 約16,000件
取り扱い雇用形態 正社員・契約社員・非常勤・パート
取り扱い施設形態 保育園・幼稚園・院内保育所、企業内保育所・病後児保育・こども園・学童施設・障がい児施設・プリスクール・幼児教室・企業主導型保育事業・放課後等デイサービス・児童養護施設 など
対応エリア 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
公式サイト https://hoiku.mynavi.jp/

マイナビ保育士は、大手人材派遣会社である株式会社マイナビが運営する保育士専門の転職エージェントです。求人数が豊富でとくに東京、神奈川、千葉、埼玉周辺の求人が充実しています。

サイト内ではさまざまなこだわり条件で求人を絞り込めるため、自身の希望にあった好条件案件を探しやすく、使い勝手がよいのが特徴です

取り扱い施設形態が非常に豊富なため、さまざまな保育関連の業種へキャリアを広げられる点においても魅力があります。

マイナビ保育士をチェック

まとめ

本記事では、保育士を辞めたいと考えている方の一般的な退職理由や、退職の流れ、辞める際に気をつけるポイントについて紹介しました。

保育士を辞めたいと感じる原因はさまざまですが、まずは自身がなぜ保育士を辞めたいのか理由を明確にすることが重要です。

また、実際に保育士を辞める流れになった際は、円満退職するためにも本記事で紹介した退職までの流れに沿って退職手続きをおこないましょう。

円満に退職できれば、次のキャリアや人生に向かって気持ちよく新たな一歩を踏み出しやすくなるでしょう。

退職する予定がある方は、記事後半にて紹介した保育士専門転職エージェントに登録し、自身に合った求人をぜひ探してみてください。

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※本記事の情報は2023年1月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
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<参考>
保育士ワーカー
保育士人材バンク
保育のお仕事