派遣社員は、自身の希望する曜日や時間帯に合わせて仕事を選択できるため、人気がある働き方です。
派遣介護士として働きたい方は「おすすめの派遣会社はどの会社か」「自身に最適な派遣会社の選び方は」このような疑問を抱いているのではないでしょうか。
派遣会社によって特徴が大きく異なるため、サポート体制や求人数、福利厚生などを比較して、自身に最適な会社を選ぶ必要があります。
この記事では、おすすめの派遣会社のみでなく、選び方や派遣介護士のメリットやデメリット、向いている方の特徴などについてまとめました。
派遣介護士として働きたいものの、派遣会社選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護士におすすめな派遣会社17選
さっそく、介護士の方におすすめの派遣会社を17社紹介します。それぞれの特徴を解説するので、自身に最適な派遣会社を選んでみてください。
きらケア派遣
きらケア派遣は、介護士の派遣に特化したサイトです。
正社員やアルバイトの求人も掲載しているため、派遣のみでなく転職を視野に入れている方にもおすすめです。
きらケア派遣を利用すると、最短3日で内定が出るため、できるだけ早く仕事に就きたい方に最適なサイトといえるでしょう。
対応の早さのみでなく、年間80万人以上が利用しているので、利用者の満足度も高いと推測できます。
きらケア派遣に登録すると、サポート専門の担当者が付くため、些細な疑問や悩み事もすぐに解決できるでしょう。
資格取得支援制度として、介護職員初任者研修を無料で受けられるため、これまで介護の仕事をしたことがない方や無資格の方も安心して登録してみてください。
ナイス介護
ナイス介護は、1万4,000件以上の求人が掲載されている介護職に特化した派遣会社です。無資格や未経験でも応募できる求人が豊富なため、これまで介護士として働いたことがない方も、自身に最適な求人を見つけられる可能性が高いでしょう。
また、公式サイトに給与面のサポートをおこなうと記載されているため、高時給で働ける可能性もあります。
時給アップ制度が提供されているため、できるだけ高時給で効率的にお金を稼ぎたい方は、ぜひ登録してみてください。
ナイス介護で選べる雇用条件は次の3つです。
- 登録型派遣
- 紹介予定派遣
- 常用型派遣
紹介予定派遣は派遣先企業で正社員として働ける可能性があるため、いずれは正社員として働きたいと考えている方は登録してみましょう。
かいごGarden
かいごGardenは、6万件以上の求人を掲載している介護職に特化した派遣会社です。かいごGardenは派遣のみでなく転職にも力を入れており、転職希望者向けの求人や情報も提供しています。
そのため、派遣として働きつつ、転職活動にも力を入れたい方に最適な派遣会社です。利用者にはキャリアコーディネーターが付き、派遣先との条件交渉や悩み、キャリアなどの相談ができます。
深い知識を持ったキャリアコーディネーターが担当するため、一人で解決できない問題も克服できるでしょう。また、就業後のサポートにも力を入れています。
派遣会社の中には、就業までのサポートのみ充実している会社が多いため、就業後の問題もフォローする仕組みは非常に魅力的です。
ウィルオブ
ウィルオブは、9,000件以上の求人を掲載している派遣会社です。
介護以外の求人も掲載しているため、他社よりも求人が充実していない場合もありますが、時給1,700円で働ける高時給の求人も掲載されています。
また、未経験や無資格で働ける求人も取り扱っているため、これまで介護の仕事をしたことがない方も安心です。
登録する際に、職歴やスキルなどを丁寧にヒアリングし、最適な求人を紹介するため、自身で仕事を見つける時間がない方も登録してみてください。ウィルオブは、無料の研修も充実しています。
業界ごとの専門知識や用語、身だしなみなどのレクチャーまで提供しているため、派遣介護士として働けるのか不安な方も心配はいらないでしょう。
リスジョブ
リスジョブは、46万件以上の求人を掲載しているサイトです。
介護職だけでなく、他の業界の求人も掲載していますが、介護のみの求人数を確認しても、13万件以上掲載されているため、他社と比較しても豊富といえます。
リスジョブ自体が派遣会社ではなく、リスジョブから派遣会社に登録する仕組みです。
一括で複数の派遣会社に登録できるため、派遣会社の登録が面倒な方におすすめです。
また、リスジョブは、厳選された派遣会社のみ掲載しているため、対応が悪かったり求人内容が充実していなかったりする派遣会社に登録してしまう確率も低いでしょう。
質の高い派遣会社に一括で登録したい方は、リスジョブを利用してみてください。
ブレイブ
ブレイブは、マイナビグループの派遣や転職の求人を扱っているサイトです。
大手の求人サイトが運営しているため、安心して利用できる方も多いのではないでしょうか。
介護士の求人数を見ると、4万件以上掲載されているため、他の派遣会社よりも豊富です。
求人の詳細を見ると、時給1,500円の求人案件も公開されているため、できるだけ効率よくお金を稼ぎたい方に向いています。
紹介予定派遣の求人も扱っているため、将来的には正社員として働きたいと考えている方は登録してみましょう。
クリエイトスタッフ
クリエイトスタッフは、医療や福祉の求人を多く取り扱っている求人サイトです。
派遣以外にも、人材紹介や紹介予定派遣、業務委託などの求人を掲載しています。
クリエイトスタッフ独自のスキルアップを目的とした研修が受けられるため、自身のスキルを高めたい方に最適な派遣会社です。
研修内容が非常に充実しており、職員のレベルに応じたものや介護職員向けの研修もおこなっています。
また、身だしなみや介護現場での立ち振る舞い、クレーム対応などのマナー研修も実施されるため、社会人としての経験が浅い方も安心して働けるでしょう。
MC介護のお仕事
MC介護のお仕事は、介護に関する求人を掲載している求人サイトです。
福利厚生として、次のような充実した内容を提供しています。
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労働者災害補償保険
- 有給休暇
- 健康診断
健康保険や厚生年金などの加入のみでなく、労働者災害補償保険や健康診断なども福利厚生として提供されるため、安心して働ける環境が整っています。
登録すると、介護の資格を持つプロのキャリアコンサルティングの方が相談に乗ってくれるため、自身に最適な求人を見つけやすいでしょう。
就職や転職の場合は、非公開求人から紹介されるため、他の求人サイトよりも自身に最適な求人を見つけられる可能性が高くなります。
そのため、派遣のみでなく就職や転職も検討している方は、登録のみでも検討してみてください。
ベネッセMCM
ベネッセMCMは、医療や介護の求人に特化した派遣会社です。ベネッセグループの派遣会社のため、安心して利用できます。
大企業のつながりを利用し、大手優良企業の求人を多数掲載しているため、他社では見つけられない求人に出会える可能性が高いでしょう。
登録すると、介護や医療分野のプロフェッショナルの専門コンサルタントが対応するため、専門知識がある方に相談したい方にとっては、大きなメリットです。
すべて無料でサポートが受けられるため、少しでも気になった方は登録してみてください。
介護ワーカー
介護ワーカーは、9万件以上の求人を掲載している派遣会社です。
公式サイトにも記載されているとおり、求人情報は毎日更新しているため、できるだけ最新の求人を確認したい方は登録しましょう。
また、公式サイトには、おすすめ介護求人特集が掲載されており、介護ワーカーがおすすめする求人が特集ごとにまとめられています。求人の特徴ごとに確認できるため、非常に探しやすいでしょう。
もちろん、エリアや職種、給与で検索できるため、自身に最適な求人内容に絞って確認できます。
転職にも力を入れており、面接の日程調整やアドバイス、条件交渉などのサポートを無料で受けられるため、将来的に正社員として働きたい方も登録してみてください。
スタッフサービスメディカル
スタッフサービスメディカルは、介護や看護などの求人に特化した派遣会社です。
9万件以上の求人を掲載しています。8,000人以上の方が登録しており、約4,000人が派遣として働いているため、実績は十分といえるでしょう。
日本マーケティングリサーチ機構が2022年6月におこなった調査によると、Web掲載案件数がNo.1のため、多くの求人から自身に最適な内容を選びたい方におすすめです。
公式サイトには、派遣から仕事を始め、直接雇用に変更する方もいると記載されています。直接雇用になったあとも、十分なサポートが受けられるため、正社員として安定したい方も登録してみましょう。
ジョブメドレー
ジョブメドレーは、日本最大級の医療介護求人サイトです。
会員数は150万人を突破し、介護職の求人のみでも8万件以上掲載されています。
求人の詳細を見ると、地方で勤務できたり時給2,000円を超える求人があったりするため、魅力的です。資格不問や未経験可の求人も多数掲載されているため、採用されるのか不安な方も登録してみましょう。
求人によっては、Web面談可能なものや、職場の雰囲気を動画で確認できるものがある点も特徴です。
スカウト機能も搭載されており、自身で応募しなくても企業側から声を掛けられる場合もあります。魅力的に感じた方は、無料で登録してみましょう。
介護のしるし
介護のしるしは、介護に特化した求人サイトです。
派遣の求人数は約1万件で他社よりも少なめですが、時給を確認すると1,700円の求人を確認できたため、高時給で働きたい方におすすめです。
求人を検索する際は、こだわり条件として、駅近や無資格OK、車通勤OKなどを選択できるため、自身に最適な求人を絞れる可能性が高いでしょう。
また、専属コーディネーターが自身のスキルとマッチしている求人を提示してくれるので、探す手間を省きたい方にも最適といえます。
最短2日で仕事を開始できるため、今すぐ派遣介護士として働きたい方は登録してみましょう。
介護求人ナビ
介護求人ナビは、介護業界に特化している求人サイトです。
4万件以上の求人を掲載しており、介護職のみでも3万件以上あるため、求人数は豊富といえるでしょう。
介護求人ナビには、スカウト機能が搭載されています。自身の経歴を登録すると、企業側からオファーが来るなど採用される可能性があるため、できるだけ詳しく記載しましょう。
メールマガジンを登録すると、新着の求人内容がメールで送られてくるため、定期的にサイトを開く必要がありません。会員登録やメールマガジンの登録は無料のため、気になる方は登録してみましょう。
ミラクス介護
ミラクス介護は、介護、ケアマネージャー、相談員に特化した求人サイトです。
転職サポートに力を入れているサイトではありますが、派遣の求人を多く取り扱っていたり、派遣スタッフ専用ページがあったりするため、安心して利用できるでしょう。
求人数は12万件を超えており、非公開求人も9万件以上保有しています。非公開求人数を公開している求人サイトは多くないため、信頼できるサイトといえるでしょう。
介護のお役立ち情報として、公式サイト内にさまざまなコラムが掲載されている点も特徴です。介護の仕事に初めて就く方の中には、どのような仕事なのかわからず不安になる方も多いでしょう。
その点、公式サイトでは、仕事内容や現場の状況、スキルアップに関するコラムが多く掲載されているため、事前に確認できます。
未経験で派遣介護士として働きたい方は、ミラクス介護に登録して求人を探しつつ、介護の知識を深めてみてください。
かいご畑
かいご畑は、介護に特化した求人サイトです。無資格でも応募できる求人が掲載されているため、未経験や資格のない方も登録してみてください。
また、キャリアアップ応援制度によって、働きながら無料で介護資格が取得できるため、資格を取得しようと考えている方は利用してみましょう。
たとえば、通常13万5,000円(税込)かかる実務者研修や、1万6,000円(税込)かかる介護福祉士の受験対策講座を無料で受けられます。
公式サイトには、利用者の感想も掲載されているため、気になる方は確認してみてください。
ハートフルスタッフ
ハートフルスタッフは、医療や福祉業界の求人に特化している求人サイトです。
経験や知識が豊富なキャリアコンサルタントが、就業までサポートするため、利用者の満足度の高さに特徴があります。
福利厚生も、次のとおり充実しています。
- 社会保険
- 有給休暇
- 交通費支給
- 定期健康診断
- 損害賠償責任保険加入
- 資格支援制度
- インフルエンザ予防接種
交通費は毎月3万円まで支給されるため、勤務地が離れている場合でも安心です。業界トップクラスの満足度を誇る求人サイトを利用したい方は、ぜひ登録してみてください。
派遣介護士として働くメリット
派遣介護士として働くメリットは、次の5つです。
- 担当者に相談できる
- 時給が高い
- さまざまな職場で働ける
- 人脈が広がりやすい
- 研修を無料で受けられる
これから派遣介護士として働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
担当者に相談できる
派遣介護士として働くと、担当者に仕事の悩みや疑問などを相談できます。担当者は実際に働く派遣先ではなく、派遣元の社員のため、業務内容や労働環境など、派遣先に直接相談しにくい内容も伝えられるでしょう。
たとえば、残業しているにもかかわらず労働時間として扱われていない、上司との関係がうまくいっていない、などの内容も気軽に相談できます。
正社員で介護士として働いている場合は、勤務先の方に相談する必要があるため、伝えにくい内容について悩む場合もあるでしょう。派遣介護士は、派遣会社の担当者に相談できるメリットがあると把握しておきましょう。
時給が高い
派遣介護士は、他のアルバイトと比較すると時給が高めです。そのため、派遣として効率的に働き、お金を稼ぎたい方にとっては、大きなメリットといえます。
厚生労働省が発表している、令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果による非常勤介護職員の平均基本給額を参考にすると、1,120円です。
東京都のアルバイトの最低賃金は1,072円のため、東京でアルバイトする場合を想定しても、派遣介護士として働いた方が効率的に稼げる可能性が高いといえます。
地方になると最低時給はさらに下がるため、アルバイトよりも効率的に稼ぎたい方は、派遣会社の登録を検討しましょう。
さまざまなな職場で働ける
派遣介護士は、さまざまな職場で働ける点がメリットです。派遣介護士は、派遣会社に登録してから希望する会社に派遣されます。
同じ派遣先でも働き続けられますが、短期間で派遣先の変更も可能です。そのため、さまざまな職場で経験を積んだり、多くの方と仕事をしたりしたい方などにおすすめです。
また、派遣社員は基本的に同じ派遣先で3年以上働けません。長くても3年後には派遣先を変更する必要があるため、強制的にさまざまな派遣先で働くことになると理解しておきましょう。
例外的に、60歳以上の方や無期雇用派遣契約を結んでいる方は3年以上働けるため、派遣社員の働き方が気になる方は確認してみてください。
人脈が広がりやすい
派遣介護士は、人脈が広がりやすいのが特徴です。派遣介護士として働く場合は、基本的に短期間にさまざまな職場で仕事をこなすため、多くの方とコミュニケーションを取る機会があるからです。
そのため、介護士としての人脈が増えるでしょう。一方、正社員として働く場合は、退職するまで同じ職場で仕事をこなす必要があるため、職場以上に人脈が広がりにくいといえます。
自身から介護士の集まりや講演会などに参加すれば、職場以外の方とコミュニケーションを図れる機会が増えますが、費用や時間がかかるので面倒に感じる方も多いでしょう。働きながら人脈を広げたい方は、派遣介護士として働いてみてください。
研修を無料で受けられる
派遣介護士は、研修を無料で受けられる場合が多くあります。派遣会社によっては、登録している方向けに無料で講習やスキルアップの講座を提供しているため、有料の講習会や講座に費用をかける必要がありません。
また、介護士として働いたことがない方やブランクがある方にも最適です。介護士に関する知識がなかったり期間が空いたりしている状態で、いきなり働き始めるのは不安ですが、無料研修が受けられれば安心して働き始められる方も多いでしょう。
研修の内容は派遣会社によって大きく異なるため、登録する前にどのような研修や講習会を開いているのか確認してみてください。
派遣介護士として働くデメリット
派遣介護士として働くデメリットは、次の5つです。
- 男性の求人が少ない
- 派遣切りのリスクがある
- ボーナスと退職金が支給されない
- キャリアアップが難しい
- 福利厚生を受けにくい
メリットのみでなくデメリットも把握して、自身に最適な働き方なのかを検討してみてください。
男性の求人が少ない
派遣介護士は、男性の求人が少ない点がデメリットです。
厚生労働省が発表している、令和3年度介護労働実態調査結果の「職種別性別の介護職員」を参考にすると、女性は73.9%で男性は26.1%と記載されています。
介護職員の7割以上が女性のため、男性の求人が少ないと推測できるでしょう。
男性の中で派遣介護士として働きたいと考えている方は、少ない求人の中から自身に最適な仕事を見つける必要があります。
派遣切りのリスクがある
派遣として働く場合は、派遣切りのリスクがあります。派遣切りとは、契約の解除や更新がされない場合に、派遣社員として働けなくなる状態のことです。
派遣切りと聞くと悪いイメージを持ちますが、30日前までに契約を解除する予定だと伝えていれば、違法になりません。
したがって、合理的な理由があり、30日前までに契約を解除する旨を伝えていれば、いつでも派遣切りができるため、派遣社員は突然派遣切りに遭うリスクがあります。
派遣切りに遭った際は、派遣会社や弁護士に相談するなど対処ができますが、対処したうえで働き続けるよりも、他の派遣先に就業した方がよいと考えて従う方も多いでしょう。
派遣介護士として働く方は、派遣切りに遭うリスクを負いながら働く必要があると把握しておいてください。
ボーナスと退職金が支給されない
派遣介護士は、ボーナスと退職金がありません。
派遣介護士のみでなく他の派遣社員にも該当しますが、派遣として働く場合は、ボーナスと退職金が支給されないため、正社員と比較すると収入が低くなります。
さらに、祝日や施設の休館日などは働けないため、その分収入が減る可能性が高いと理解しておきましょう。
正社員の場合は、基本的にボーナスや退職金が設定されているため、より収入を上げたい場合は正社員も検討してみてください。
キャリアアップが難しい
派遣介護士は同じ仕事内容をこなす場合が多いため、キャリアアップがしにくい働き方です。
派遣介護士は、基本的に3年以上同じ派遣先で働けないため、幅広い仕事を任せてもらえない可能性が高いといえます。
幅広く仕事を任せても、3年後には他の派遣先に異動するため、最初から正社員にさまざまな仕事を任せた方が、効率的と考える派遣先が多いからでしょう。
派遣会社によっては、キャリアアップのための相談を受け付けている場合もあるため、派遣として働きながらキャリアアップしたい方は活用してみてください。
福利厚生を受けにくい
派遣介護士は、派遣先企業の福利厚生を受けにくい働き方です。派遣社員は、派遣先ではなく派遣会社と雇用契約を結んでいます。
そのため、派遣介護士は派遣先の福利厚生を利用できないと理解しておきましょう。しかし、雇用契約を結んでいる派遣会社が提供する福利厚生は利用できます。
派遣会社が提供する福利厚生の一例を紹介すると、次のとおりです。
- 社会保険
- 有給休暇
- 育児、介護休業
- 健康診断
- 予防接種
- 施設の優待
上記のとおり、正社員の方が受けるような充実した福利厚生を提供している派遣会社も多いでしょう。
しかし、上記はあくまでも一例であり、福利厚生の内容は派遣会社によって大きく異なります。そのため、福利厚生の内容を重視する方は、登録する前に確認してみてください。
派遣介護士をおすすめできる方の特徴
派遣介護士が自身に向いているのか不安な方も多いでしょう。
こちらでは、派遣介護士が向いている方の特徴をいくつか紹介するので、自身に当てはまるのか確認してみてください。
- スキルアップしたい方
- 介護業界が未経験の方、ブランクのある方
- プライベートを重視したい方
- 人間関係でストレスを抱えたくない方
一つずつ解説します。
スキルアップしたい方
派遣介護士は、スキルアップしたい方におすすめです。派遣介護士として派遣会社に登録すると、無料で研修や講習などを受けられる場合があります。
そのため、正社員の派遣介護士として働くよりも、さまざまな知識を得られ、スキルアップにつながるでしょう。
また、基本的に派遣は同じ派遣先で3年以上働けないため、短期間にさまざまな職場で働く必要があります。
職場を転々とすると、その分多くの利用者に対応する必要があり、介護士としての経験を積めるでしょう。介護士としてスキルアップしたい方は、派遣介護士として働いてみてください。
介護業界が未経験の方・ブランクのある方
派遣介護士は、介護業界が未経験の方やブランクのある方におすすめです。派遣介護士の求人を見ると、未経験や無資格で応募できる内容が多いことがわかります。
そのため、未経験の方が資格を理由に介護士を諦める必要はありません。また、派遣会社によっては、無料の研修や講習を提供している場合も多いため、ブランクのある方も安心して就業できます。
介護業界が未経験の方やブランクのある方も、派遣会社に登録してみてください。
プライベートを重視したい方
派遣介護士は、プライベートを重視したい方におすすめです。派遣介護士にかかわらず、派遣として働く場合は、正社員のように決まった曜日、時間に必ず出勤する必要はありません。
自身のプライベートの予定に合わせて、出勤日程や仕事を選択できます。
そのため、次のような方も働きやすい環境です。
- 小さな子どもがいる方
- 親の介護をしている方
たとえば、子どもが保育園や幼稚園に通っている場合、正社員として働いていると、お迎えの時間に間に合わないこともあるでしょう。
しかし、派遣として働く場合は、勤務時間や曜日を自身の希望に合わせられるため、プライベートを重視したい方は派遣介護士として働いてみてください。
人間関係でストレスを抱えたくない方
派遣介護士は、人間関係でストレスを抱えたくない方におすすめです。派遣として働く場合、派遣先は自身で選べます。
そのため、万が一派遣先の社員と人間関係が悪くなったり、そもそもよい関係が築けなかったりする場合は、派遣先を変更すればストレスを抱えずに働けるでしょう。
派遣先を変更する際は、派遣先の社員ではなく派遣会社の担当に相談するため、職場に相談しにくい方も安心でしょう。
これまでに、職場の人間関係でストレスを抱えた経験がある方は、派遣介護士として働きましょう。
自身に合った派遣会社の選び方
派遣介護士として働く場合は、派遣会社によって働きやすさが大きく異なるため、自身に最適な会社を選びたいものです。
自身に合った派遣会社を選びたい方は、次の項目を参考にしてみましょう。
- 手厚いサポートがあるか
- 求人数が豊富か
- 教育体制が整っているか
- 福利厚生が充実しているか
- 担当者の対応
順番に解説します。
手厚いサポートがあるか
派遣会社を選ぶ際は、手厚いサポートがあるのかを確認しましょう。派遣会社によってサポートの質が大きく異なるため、事前に確認したうえで登録する必要があります。
サポートの内容の一例は、次のとおりです。
- 仕事に関する相談の受付
- キャリアアップに関するサポート
- スキルアップに関するサポート
- 資格取得に関するサポート
多くの派遣会社では、上記のようなサポート体制を整えています。たとえば、資格を取得する際の費用を一部負担したり、スキルアップのための研修を無料で実施したりしているケースが多いでしょう。
公式サイトにサポート内容が記載されていても、充実度は大きく異なるため、利用者の口コミや評判などを参考に、自身が希望するサポートの質が高い派遣会社を選んでみてください。
求人数が豊富か
派遣会社を選ぶ際、求人数の豊富さも重要です。派遣会社に登録して求人を探す場合、派遣会社が所有している求人に応募する必要があります。
求人数が少ない派遣会社に登録すると、少ない選択肢から自身の派遣先を決めるため、最適な派遣先を見つけられる確率が低くなるでしょう。
一例として、いくつかの派遣会社の求人数を確認してみましょう。
- ナイス介護:1万4千件以上
- かいごGarden:6万件以上
- ウィルオブ:9千件以上
- リスジョブ:46万件以上
上記のとおり、4社の中でも求人数に差があることがわかります。
自身に最適な求人を見つけたい方や、多くの選択肢から最適な求人を選びたい方は、求人数が豊富な派遣会社に登録してみてください。
教育体制が整っているか
派遣会社を選ぶ際は、教育体制の充実度も確認しましょう。教育体制とは、研修制度やキャリアアップ支援、資格取得支援などを指しています。
これまで介護士として働いてきた方であれば、教育体制が充実していなくても問題なく就業できますが、未経験や長期のブランクがある方は、不安を感じる方もいるでしょう。
そのため、未経験や長期のブランクがある方は、教育体制が整っている派遣会社を選ぶ必要があります。
教育体制は、公式サイトで確認できますが、基本的によい内容のみ記載されているため、利用者の口コミや評判を参考に、利用しないとわからない内容を確認してみてください。
福利厚生が充実しているか
派遣会社を選ぶ際は、福利厚生が充実しているのかを確認しましょう。福利厚生の内容は、派遣会社によって大きく異なるため、比較して検討する必要があります。
派遣会社が福利厚生として提供している基本的な内容は、次のとおりです。
- 社会保険
- 有給休暇
- 育児、介護休暇
- 健康診断
他にも、レジャー施設やホテルの優待を福利厚生として提供する派遣会社もあります。自身が重視する福利厚生を提供している派遣会社に登録し、理想の労働環境を手に入れましょう。
担当者が丁寧な対応をしているか
派遣会社を選ぶ際は、担当者の対応も確認しましょう。派遣会社の担当者には、仕事内容や職場などの悩みを相談するため、対応が悪い担当者の場合、働きにくさにつながります。
反対に、対応がよい担当者の場合、相談しやすかったり相談や質問にすぐに対応してくれたりする点がメリットです。担当者の対応が自身の働きやすさに直結すると考え、慎重に選んでみてください。
介護士として派遣会社を活用するコツ
介護士として派遣会社を活用するコツは、次のとおりです。
- 働く意欲をアピールする
- 自身の経歴を盛らない
- 複数の派遣会社に登録しておく
- 派遣先企業について事前に調べておく
- 不満があれば担当者を変えてもらう
とくに、これまでに派遣会社を活用した経験がない方は、確認しておきましょう。
働く意欲をアピールする
派遣介護士として働く場合は、働く意欲をアピールしましょう。派遣会社側の立場になるとわかりますが、働く意欲がない方を採用すると派遣会社の評判が下がる可能性があるため、採用しようとは思いません。
反対に、働く意欲があれば、積極的に採用したり十分なサポートを提供したりしようと思うでしょう。派遣介護士として働きたい方は、担当者と面談する際に働く意欲をアピールしてみてください。
自身の経歴を盛らない
派遣会社を活用する際は、自身の経歴を盛らないようにしましょう。嘘をついて経歴を盛っても、就業後に発覚する可能性が高いからです。仕事に影響を及ぼす場合は、派遣会社の評価が下がり、求人を紹介してもらえなくなる可能性もあります。
たとえば、経験値が低いものの、幅広い仕事を経験したかのように経歴を盛って伝え、就業後に未経験と判明した場合は、派遣先に迷惑がかかるでしょう。
派遣先や派遣会社に迷惑をかけないように、採用されるのか不安な場合も経歴は正直に伝えてみてください。
複数の派遣会社に登録しておく
一つの派遣会社のみではなく複数の派遣会社に登録しておきましょう。派遣会社は、複数登録しても問題ありません。
派遣会社によって求人数や求人の種類などが大きく異なるため、一つの派遣会社に登録するよりも、複数登録する方が多くの選択肢から派遣先を選べます。
狭い選択肢から選ぶよりも、広い選択肢から選んだ方が自身に最適な求人に応募できるため、ぜひ参考にしてみてください。
派遣先企業について事前に調べておく
派遣として働く場合は、派遣先の企業について事前に調べておきましょう。基本的に、派遣会社は利用者の経験や希望などを参考に、最適な求人を紹介します。
しかし、中には希望に合わない求人を紹介される場合もあるため、事前に派遣先を調べて自身に最適な会社なのかを確認しておきましょう。
基本的に、公式サイトには職場の特徴やよい部分のみを記載するため、実際の利用者の口コミや評判の方が参考になります。SNSや口コミサイトなどで派遣先企業について確認し、就業するのかを検討してみてください。
不満があれば担当者を変えてもらう
派遣会社の担当者に不満がある場合は、変えてもらいましょう。派遣会社の担当者とは、長期間にわたり仕事内容や派遣先などに関する相談をおこないます。
そのため、担当者に不満がある状態で長期間付き合うのは大きなストレスです。自身と合わないと感じた場合は、派遣会社に相談し、担当を変更してもらいましょう。
変更を申し出る際に、希望する性格や特徴を伝えると、最適な担当者に変更される可能性が高くなります。
介護士の派遣会社登録から就業開始までの流れ
派遣介護士として働く方は、就業開始までの流れを確認しておきましょう。
- 派遣会社に登録
- 担当者とカウンセリング
- 求人を紹介してもらい応募
- 応募先の職場を見学
- 派遣先で勤務を開始
順番に解説します。
1:派遣会社に登録する
まずは、派遣会社に登録しましょう。サポート内容や求人数、教育体制などを確認し、自身に最適な派遣会社を選びましょう。
2:担当者とカウンセリング
派遣会社に登録すると、担当者とのカウンセリングの機会が設けられます。カウンセリングでは、担当者の質問に対して正直に回答してください。
3:求人を紹介してもらい応募する
カウンセリング後は、内容を参考に最適な求人が紹介されます。希望している内容と一致する求人に応募してみてください。
4:応募先の職場を見学する
応募後は、応募先の職場を見学する機会が設けられる場合があります。職場の雰囲気を実感できるよい機会のため、疑問点がある場合は質問してみましょう。
5:派遣先で勤務を開始する
職場見学の終了後、派遣先で勤務を開始します。派遣会社から伝えられる持ち物や日時などを十分確認し、忘れ物や遅刻がないように準備しておきましょう。
派遣介護士に関するよくある質問
ここでは、派遣介護士に関するよくある質問に回答します。
介護士の派遣・単発は禁止されている?
30日以内の介護士の単発派遣は、原則禁止です。しかし、次の条件を満たしている場合は、単発派遣として働けます。
- 60歳以上
- 雇用保険の適用を受けない学生
- 本業の年収が500万円以上
- 主たる生計者でなく世帯年収が500万円以上ある方
単発派遣の介護士として働きたい方は、上記に当てはまるのかを考えてみてください。
派遣介護士の需要は今後増える?
少子高齢化が進み、介護を必要とする方が増えるため、派遣介護士の需要は増えると推測できます。
無資格でも派遣介護士として働ける?
無資格でも派遣介護士として働けます。求人内容に無資格の方も応募できると記載されている求人に応募してみてください。
中には、資格取得をサポートする派遣会社もあるため、無資格の方は派遣会社を選ぶ際にサポート内容を確認してみましょう。
派遣介護士の福利厚生は?
派遣介護士の福利厚生は、派遣会社によって大きく異なります。福利厚生の内容を重視する方は、登録する前に問い合わせフォームから確認してみてください。
派遣から正社員になれる可能性はある?
派遣から正社員になれる可能性はあります。
- 紹介予定派遣として働く
- 派遣先企業に正社員登用される
- 派遣会社に正社員登用される
上記のような方法で正社員になれるため、目指している方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、派遣介護士におすすめの派遣会社や派遣介護士のメリット、デメリット、派遣介護士をおすすめできる方などについて解説してきました。
派遣介護士として働きたい方は、自身に最適な会社を見つける必要があります。自身に最適な派遣会社の選び方は、次のとおりです。
- 手厚いサポートがあるか
- 求人数が豊富か
- 教育体制が整っているか
- 福利厚生が充実しているか
- 担当者の対応のよさ
すべて重要な項目ですが、サポートや担当者の質は働きやすさに直結するため、とくに重視して選びましょう。
また、一つの派遣先に絞る必要はありません。複数の派遣会社に登録すると求人の選択肢が多くなるため、自身に最適な求人を見つけられる可能性が高まります。
本記事内で紹介している派遣会社の中で、自身に最適な会社が見つかった方は、ぜひ複数登録してみてください。
※本記事の情報は2023年4月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
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