【記入例つき】派遣社員で働いた期間の履歴書・職歴の書き方とポイントを紹介!

履歴書や職務経歴書に、派遣社員としての職業期間を記入する際、どのように記載したらよいのか、悩む方が多いのではないでしょうか。
複数の派遣先企業で働いていたり、途中で雇用形態が変わったりなど、様々な働き方を、正しく読みやすいよう、統一した体裁で記載するのは難しいものです。

とはいえ、転職を成功させるためにも、誤った記載内容の履歴書で採用担当者の印象を悪くするのは避けたいところです。

そこで本記事では、履歴書の項目別に書き方のポイントや注意点を詳しく解説していきます。

実際の記載例を基に、派遣社員として働いた職歴欄のまとめ方も紹介していますので、履歴書作成時の参考にしてください。

【履歴書の項目別】派遣社員で働いた期間の書き方とポイント

ここでは、履歴書の項目ごとに、「特に大切な9つのポイント」を厳選して解説していきます。

派遣社員と正社員で異なる表現方法を用いる箇所もあるため、それぞれの内容をしっかりと確認していきましょう。

証明写真

使用できる写真は3か月以内に撮影したものです。帽子やマスク、サングラスなどは着用せず、顔立ちをはっきり確認できるような状態で撮影してください。

髪は目にかからないように整え、清潔感のある第一印象をアピールしましょう。

服装は、ジャケットやシャツを着用したフォーマルな装いが基本です。女性はナチュラルメイクをおすすめします。男性はネクタイを着用して撮影すると良いでしょう。

また、採用担当者が履歴書を確認する際に、証明写真が剥がれてしまうケースも想定されます。誰の写真かわからなくなる事態を防ぐためにも、写真裏面に氏名を記入し履歴書への貼り付けを行うと安心です。 

学歴

入学・卒業した年を記入する際は、西暦か和暦どちらかに統一してください。学校名や学部は省略せず、正式名称で記入するのがポイントです。

基本的に義務教育終了後の学歴を確認されるため、高校の入学年月と正式名称から記入していきましょう。
在学中に、応募する業務に関する研究などの経験がある場合は、その研究テーマなどを併せて記入すれば、アピールポイントになるかもしれません。

中退した場合は「中退退学」のように簡潔に記入してください。空白期間があると、疑念を抱かれる可能性があります。明確な理由を併せて記入すると、採用担当者も納得してくれるでしょう。

職歴

原則的に、これまでの職歴はすべて記入する必要があります。学歴と同様に入社・退社年月も、西暦か和暦に統一してください。

社名や所属部署を正確に記入し、応募職種に活かせそうな業務があれば「〇〇の業務に従事」のように、簡潔に記入するといいでしょう。

アルバイトの場合は、6か月以上働いたものに絞って記入するのがポイントです。3か月以内の短期間アルバイトばかり記入すると、長期就労に向かない印象を与える可能性があるので注意してください。

なお、派遣社員として働いた経歴のある方は、記入方法が正社員と異なります。
次項から4つのポイントに分けて、詳しく解説します。それぞれの内容を細かくチェックし、自身の経歴を確認しつつ記載方法を確認しましょう。

派遣元・派遣先・派遣期間を記入する

派遣社員の職歴欄には、派遣元と派遣先を、派遣期間ごとに分けて記入してください。派遣元には登録していた派遣会社、派遣先には働いた企業の正式名称が入ります。

加えて、派遣先の所属部署を添えると、スムーズな職歴紹介がしやすくなるでしょう。

派遣先が複数あって履歴書に書ききれない場合は、職務経歴書を別途作成するのもおすすめです。

業務内容を記載すると良い

業務内容を記載すると、自身の経歴を具体的に伝えられます。派遣先でどのような業務に従事してきたか簡潔にまとめ、履歴書を作成していきましょう。

記載場所は派遣先のすぐ下の行に書くと、書式として見やすく、まとまった印象を与えやすいです。

「入社」ではなく「登録」と「就業」

派遣会社はあくまで人材紹介をする事業所ですので、「入社」ではなく「登録」という表現を使います。

派遣先についても「就業」という表現を使って、仕事の開始年月と共に記入してください。

なお、派遣先企業の下に業務内容を記入すると、自身の経歴を採用担当者にアピールしやすくなります。限られた職歴欄を有効に利用するためにも、簡潔にわかりやすく記入するようにしてください。

「退社」ではなく「期間満了につき退職」

派遣先との雇用期間が終了した旨は、「退社」ではなく「期間満了につき退職」と記入してください。

なお、自己都合で仕事を辞めていた場合は「一身上の都合により退職」という表現になります。

契約期間中で転職活動をしている場合は「現在に至る」という表現で締める形になりますので、適宜使い分けてください。

資格・免許・スキル

資格・免許・スキルは、企業にとってあなたを採用すべきか有益性を客観的にみる判断材料の一つとなります。
採用担当者の目に留まるためにも、正式名称を記載してしっかりとアピールしていきましょう。

記載する順番は特に定められていませんが、運転免許を先に書くのが一般的な流れです。続いて、取得した順番に資格やスキルを記載すると、見やすくまとまるでしょう。

なお、前述の表記と同様に、和暦か西暦の記載を統一するのも忘れないでください。すべての資格・免許・スキルを記載したら、右下に「以上」と書くのがポイントです。

履歴書に記載できる資格・免許・スキルがなければ、「特になし」と書きましょう。空欄のまま提出すると、記載漏れなどの誤解を招く可能性もあるので注意が必要です。

趣味・特技

趣味や特技は、面接時に話題になりやすい項目です。仕事に対する適性はもちろんのこと、採用担当者があなたの人柄を見極める重要な材料にもなりますので、しっかりと記入していきましょう。

特に重要なポイントは、趣味・特技に紐づくエピソードを添えることです。簡潔にまとめて、仕事に活かせる方向性で記入できるとより好印象を与えやすくなります。

基本的に記載する内容は自由ですが、あくまで就職へ向けたアピールポイントであることを忘れないでください。
ギャンブルや政治に関することは偏ったイメージを与える可能性があるので、記載しない方がいいでしょう。

【記入例】派遣社員で働いた期間の職歴の書き方

ここからは、実際の記入例をもとに、派遣社員の職歴の書き方を紹介します。

自身が派遣社員として働いた期間や雇用形態に応じて、それぞれの書き方をチェックしていきましょう。

登録した派遣会社で1つの派遣先の場合

最初に紹介するのが、登録した派遣会社の紹介により、1つの派遣先企業で働いた場合の記載方法です。

派遣会社への登録、派遣先企業への就業、業務内容、契約期間の満了について、一行ごとに記載していく形となります。

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎経理部に派遣社員として就業
諸経費の支払業務および伝票整理業務を行う
〇年〇月期間満了につき退職

1つの派遣会社で複数の仕事を行なった場合

1つの登録した派遣会社から、複数の派遣先企業で働いた場合は次の記載方法になります。

派遣先企業は就業した時系列に記載し、それぞれの業務内容をわかりやすくまとめましょう。

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎部に派遣社員として就業(〇年〇月まで)
諸経費の支払業務および伝票整理業務を行う
〇年〇月××株式会社(派遣先)××部に派遣社員として就業(〇年〇月まで)
テレマーケティング業務を行う
〇年〇月期間満了につき退職

複数の派遣会社で勤務を行なった場合

複数の派遣会社に登録して勤務を行った場合は、次の記載方法を参考にしてください。

期間満了を一区切りとして、派遣会社ごとに職歴をまとめるのが基本となります。

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎部に派遣社員として就業(〇年〇月まで)
〇年〇月××株式会社(派遣先)××部に派遣社員として就業(〇年〇月まで)
〇年〇月期間満了につき退職
〇年〇月□□株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◉◉株式会社(派遣先)部に派遣社員として就業(〇年〇月まで)
〇年〇月期間満了につき退職

派遣社員から直接雇用になった場合

派遣社員から、契約社員などの直接雇用に切り替わった場合は、次の記載方法になります。

表現方法は「就業」から「入社」に変わりますので、注意してください。

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎部に派遣社員として就業(〇年〇月まで)
諸経費の支払業務および伝票整理業務を行う
〇年〇月期間満了につき退職
〇年〇月◎◎株式会社◎◎部に契約社員として入社
〇年〇月一身上の都合により退職

普通の派遣社員から無期雇用社員になった場合

無期雇用社員は派遣会社と雇用契約を結ぶため、「入社」という表現を使います。

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎部に派遣社員として就業
〇年〇月期間満了につき退職
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に入社
〇年〇月一身上の都合により退職

派遣会社に提出する履歴書を記入する際のポイント

ここでは、派遣会社に提出する履歴書作成時のポイントについて、詳しく解説していきます。

具体的に留意すべきポイントは次の3つです。

  • スキル、経験、資格が仕事のマッチング率を左右する
  • 志望動機は記載不要
  • 基本的に履歴書を確認できるのは派遣会社だけ

担当スタッフの目に留まる履歴書を作成するためにも、それぞれの内容を確認していきましょう。

スキル・経験・資格を細かく記入する

派遣会社が仕事を紹介する際は、登録者のプロフィールを確認したうえで、希望職種とマッチしているかを判断します。なかでも、スキル・経験・資格は重要な判断材料になるため、細かく記入するのがポイントです。

担当スタッフとの面談でも、自身の経歴を伝えるチャンスはありますが、限られた時間で十分にアピールするのは難しいものです。面談後に履歴書を確認しても、記入漏れがあれば希望職種とミスマッチしていると判断されるかもしれません。

これまでの経歴を振り返りながら、スキル・経験・資格を細かく記入して、希望職種への適性があることをアピールしていきましょう。

志望動機は不要

派遣登録時に提出する履歴書に、志望動機の記載は不要です。

仕事をするのは派遣先企業なので、派遣会社が重視するのは登録者の希望職種やスキルに関する情報になります。納得のいく派遣先で働くためにも、待遇面や労働時間などの各種条件から、何を優先したいか明確にすることが重要でしょう。

ここを空欄で提出したくない方は、自己PRを記載するのがおすすめです。仕事をするうえでの熱意が、希望職種の紹介率を高めてくれるかもしれません。

派遣先企業には履歴書を見られることはない

基本的に、派遣会社に提出した履歴書を派遣先企業が確認することはありません。

これは、労働者派遣法26条6項により、労働者派遣契約に伴う派遣労働者の特定目的行為が禁止されているためです。

派遣先企業から事前面談を求められた場合も応じる必要はありませんので、経歴などの提示先はあくまで派遣会社のみと捉えておきましょう。

ただし、直接雇用を前提とした紹介予定派遣の場合は、この限りではありませんので注意してください。

派遣社員で働いた職歴を履歴書に書く際の注意点

ここでは、派遣社員の職歴を記載する際の4つの注意点を解説していきます。

具体的な注意点は次のとおりです。

  • 記載内容は簡潔にわかりやすくまとめる
  • 職歴が多い場合は、職務経歴書で詳細を説明する
  • 守秘義務により派遣先企業を明記できない場合がある
  • スキルや業務内容は重要なアピールポイント

それぞれの内容をチェックしながら、転職を叶えるための履歴書を作成していきましょう。

シンプルで見やすい履歴書がベスト

採用担当者は、日頃から数多くの履歴書をチェックしています。限られた確認時間で希望職種への適性をアピールするためにも、シンプルで見やすい内容にすることを心がけてください。

履歴書作成の際は、次の注意点を確認しながら記入を進めていくといいでしょう。

  • 和暦、西暦は統一しているか
  • 学歴、職歴、資格取得日を時系列に並べているか
  • 学校名、企業名(職位や部署)、資格などは正式名称で記載しているか

また、自己PRを記載する際は具体的なエピソードを添えて、仕事にどう活かせるか簡潔にまとめることもポイントです。

派遣された企業が多い場合は職務経歴書に記入する

派遣先企業が多いために、職歴すべてを履歴書に書ききれない方もいるでしょう。

その場合は、入社・就業・退職・契約期間満了の項目だけを履歴書に記入して、詳細は職務経歴書にまとめるのがおすすめです。

「詳細については職務経歴書に記入」と書いておけば、採用担当者も漏れなく確認してくれるでしょう。

守秘義務により企業名を書けない場合もある

派遣先企業によっては、守秘義務の関係で社名を明確に記入できない可能性があります。

そのため、履歴書を作成する際には、事前に派遣会社のスタッフへ記入の可否を確認するのがおすすめです。

派遣先を記入できず、面接時に質問された場合は、守秘義務によって答えられない旨を伝えるといいでしょう。

アピールしたいスキルや業務内容は積極的に記入しよう

希望職種に活かせるスキルや業務内容があれば、積極的に記入して採用担当者へアピールしてください。

例えば、過去にデータ入力業務を経験し、タイピング速度に自信がある旨を記入していれば、事務職への就業率を高める要因になるかもしれません。

履歴書を派遣会社に提出する際は志望動機が不要なため、スキルや業務内容に関する記載は特に重要視すべき項目といえます。

派遣社員の履歴書・職務経歴書に関するよくある質問

ここまで記事を読み進めてきた中で、疑問に感じた点はなかったでしょうか。

最後に、派遣社員の履歴書・職務経歴書に関するよくある質問をまとめましたので、是非参考にしてみてください。

派遣先企業名が秘密の場合の履歴書の書き方は?

守秘義務によって派遣先企業名を書けない場合は、次の記載方法を参考にしてください。

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月某大手食品会社(派遣先)に派遣社員として就業システム開発業務を行う
〇年〇月期間満了につき退職

あくまで大まかな情報にとどめ、派遣先の情報を特定できないように記載するのがポイントです。業務内容の記載に迷った際は「守秘義務により業務内容は記載できません」と書いてもいいでしょう。

契約期間満了前に退社してしまった場合の書き方は?

自己都合で退社した場合と、派遣先の都合による場合とで書き方が異なります。

自身がどちらに当てはまるか確認したうえで、次の記載例を参考に職歴を記載してください。

【自己都合で退職した場合】

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎部に派遣社員として就業
〇年〇月一身上の都合により退職

【会社都合で退職した場合】

職歴
〇年〇月△△株式会社(派遣元)に登録
〇年〇月◎◎株式会社(派遣先)◎◎部に派遣社員として就業
〇年〇月会社都合により退職

アルバイトの経験もアピールしたいので書いてもいいですか?

アルバイト経験を履歴書には基本的に記載しません。

ただし、仕事に活かせるアルバイト経験や、同じ勤務先で長期間働いたアルバイト経験は、アピールポイントになるため記載した方がいいでしょう。

また、アルバイト先で社会保険に加入していた場合も記載が必要です。仕事先で雇用保険を手続きする際、勤務先に加入履歴を知られる可能性がありますので、経歴詐称などのトラブルを避けるためにも、過去の加入履歴を確認しておきましょう。

まとめ

本記事では、項目別のポイントや職歴に応じた記載例と共に、派遣社員として働いた方の履歴書作成をサポートする内容について、詳しく解説してきました。

「複数の派遣会社に登録した場合はどのように記載すればいい?」「派遣先企業が多くて履歴書に書ききれない」とお悩みの派遣社員経験者は多いでしょう。

履歴書を作成する際は、正社員と異なる表現を使い分け、シンプルで簡潔にまとめることがポイントです。職歴の数に応じて、職務経歴書に詳細をまとめて提出することも有効な選択肢となるでしょう。

また、派遣会社へ提出する履歴書は志望動機がいらないため、スキルや資格、業務経験を記載して、担当スタッフへアピールするのも忘れないでください、

希望職種への転職を成功させるためにも、履歴書作成時にお悩みが生じた際は、是非本記事を参考にしてみてください。

※本記事の情報は2022年6月時点のものです。
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