正社員としての働き方の場合、フルタイムで決まった時間の勤務のために早く帰りにくかったり、残業があったりと時間に融通が効きません。
そのため、正社員よりもよい働き方がないか気になる方もいるでしょう。
派遣保育士の場合、勤務時間をしっかり管理できるため子育てや介護をしながらでも働きやすいのがポイントです。
本記事では、派遣保育士として働くメリットやデメリットに加えて、派遣会社の利用手順も紹介します。
また、おすすめの派遣会社もあわせて紹介するので、自身のライフスタイルに合った働き方をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
派遣保育士とは
近年人手不足といわれている保育士業界において、自由な働き方ができる派遣社員の保育士が増えてきています。
子育てや家庭と両立やライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい方におすすめです。
こちらでは派遣保育士の働き方や業務内容などを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
働き方の特徴
派遣保育士と直接雇用の大きな違いは雇用主が異なる点です。派遣保育士は、保育人材派遣会社に雇用されている社員であり、派遣先の保育園から直接雇用されているわけではありません。
業務での指示は就業先の保園施設の上司がおこなうため、日頃の保育士業務は上司の指示により職務にあたります。
しかし、給与支払いや勤怠管理、福利厚生などは派遣元の派遣会社が管理しています。派遣会社の社員として就業先の保育施設に行っているので、直接雇用とは異なる働き方といえるでしょう。
業務内容
派遣保育士といっても、保育園で業務をおこなうため他の保育士の方たちと業務内容は変わりません。
子どもたちとの触れ合い、遊びやオムツ替えなどの業務に加えて、お昼寝の準備や制作物の作成、補助などは通常どおりにおこないます。
しかし、正社員やパートと比べて派遣保育士はおたよりや連絡帳などの事務作業が少なかったり、指導案の制作がなかったりします。
そのため、派遣社員には補助として子どもたちの身の回りの世話がメインの業務となっています。
主な業務はクラス担任の先生たちや子どもたちのサポートがメインですが、子どもたちの保育や教育に重要な役割であることに変わりはありません。
正社員やパートと異なる点
正社員やパートと異なり派遣保育士は、一般的に有期雇用契約です。最長でも3年間、と長期間同じ保育施設に勤務しないのが前提です。
そのため、責任がある仕事を任せてもらえないことがほとんどでしょう。
たとえば、次の内容は正社員の保育士が担当することが多い業務です。
- 書類作成や連絡帳の記入
- クラスの担任業務
- 制作物作成
しかし、派遣保育士であっても正社員やパートの職員と変わらずに子どもたちの成長を見守れる点では変わりません。
仕事をしっかりとこなすことで、直接雇用の先生たちと同じように慕われるのでやりがいも得られます。
子どもたちとの触れ合いや現場での保育業務を優先におこないたい方には、おすすめの働き方といえるでしょう。
派遣保育士で働くメリット
保育士は人手不足もあり、正社員やパートのみでなく派遣社員として働く派遣保育士の需要が高まっています。
派遣保育士には、さまざまなメリットがあるなかで、主なポイントは次の11個です。
残業がない
保育士は、イベント時の制作物や書類作業などで残業が必要だったり持ち帰りで作業したりすることが多くあります。
他の業界では、残業をすると残業代が出ますが、保育施設の場合ではあらかじめ決められた保育料に基づいて運営されているため、残業代が出ないことがあります。
しかし、派遣保育士は派遣会社の社員として保育施設側と契約を結んでいるため、保育施設側でサービス残業をお願いすることはできません。
残業をした場合には、派遣先の保育施設は派遣会社に報告する必要があります。給与自体は、派遣会社経由で支払われるので、残業代が出ないことはありません。
派遣保育士に残業をしてもらうと残業代を支払わなくてはならないので、残業自体を頼まれることは少ないでしょう。
そのため、サービス残業や残業自体をしたくない方には派遣保育士という働き方がおすすめです。
家庭や育児を優先しやすい
これまで正社員で働いていた方やフルタイム勤務の方にとって、家庭や育児の時間が増えるのは大きなメリットです。
家事や育児の時間が増える点では、正社員ではなくパートになることでも可能です。
しかし、パートでは1か月や2か月ごとにシフトの申請をする必要があるため自由な時間は限られます。
その点、派遣保育士は契約期間がパート勤務よりも短いため、自身が望むように働くことが可能です。
したがって、家庭や育児を優先したい方でも問題なく働けるでしょう。
仕事を持ち帰らない
一般的に、子どもがお昼寝のときに連絡帳などの書類作業をおこなうことが多く、行事ごとの制作物は家に持ち帰っての作業になりがちです。
しかし、派遣保育士は派遣会社と保育園側の派遣契約があるため、正社員の保育士と比較すると持ち帰りの仕事はほとんどないでしょう。
希望の条件を提示できる
正社員やパートでは、保育園側に直接雇用されているため求人票に予め提示されている条件で勤務するしかありません。
一方で、派遣保育士は給与や勤務時間などの希望条件を事前に決めてから仕事をおこなえます。
また、給与は問題ないものの勤務時間が合わないときには、雇用先の保育園に派遣会社の担当者が勤務条件の交渉をします。
そのため、正社員やパートで働くよりも自身の希望条件に合った職場で働ける可能性が高いのが大きなメリットです。
責任が少ない
保育士は、0歳からの子どもの命を預かるため責任が大きい仕事です。
さらに、クラス担任になると指導計画書の作成などの業務も多くあります。
しかし、派遣保育士は雇用期間の定めがあるため、同じ保育所に長期で勤務できる保証はありません。
そのため、クラス担任や責任者が請け負う責任のある業務は任せられにくくなっています。主に、子どもたちの身の回りの世話やクラス担任の補助などが業務となります。
ブランクがあっても働ける
派遣保育士の求人は、ブランクOKの求人が数多くあるためブランクがあっても働くことが可能です。なぜなら保育士業界は慢性的な人手不足に悩まされているからです。
人手不足の保育所としては、未経験の方よりもブランクがあっても経験がある方が即戦力になるため採用しやすいでしょう。
また、正社員やパートとして直接雇用するよりは派遣保育士の方がもしも問題が発生したときに解雇しやすくなります。
そのため、ブランクがある方でも働きやすい環境です。
いずれは正社員として働きたい方には、紹介予定派遣という働き方もあり、ブランクがあっても派遣から正社員を目指せます。
求人を見つけやすい
派遣保育士は、直接雇用よりも雇う側の保育所としても採用のハードルが低いので求人が見つけやすいのが特徴です。
個人で求人を検索して希望の条件に合う仕事を探すよりも派遣会社が自身の希望に合った求人を紹介してくれる方が楽で手間がかかりません。
また、仕事や子育て、家事などをしながらの仕事探しは大変なため、派遣会社に任せることで希望の求人を見つけやすいでしょう。
条件に合う職場を選択できる
正社員やパートでの直接雇用では、労働時間や休日など就業先の保育所の提示する条件で働きます。
一方で派遣保育士は、自身で譲れない条件などを事前に決めてから職場を選択することが可能です。
子育てや家事を両立したいなど、自身に合った働き方を望んでいる場合には、派遣保育士の働き方はメリットといえるでしょう。
さまざまな保育園で働ける
派遣保育士は、正社員やパートと比較するとさまざまな保育園で経験を積むことが可能です。
派遣の働き方は、基本的に1つの職場での契約は短期になることが多いものの、長期的に見るとさまざまな保育園での仕事を経験できます。
これからのキャリアプランが明確になっていない場合や保育士として経験を積んでいきたい方にはおすすめの働き方といえるでしょう。
また、同じ仕事ばかりでは飽きてしまう方にとっても、さまざまな保育園で働けることはメリットといえます。
採用基準が低め
保育士として就業する際には、国家資格の保育士免許が必要です。しかし、派遣保育士は未経験や無資格でも働ける職場が多くあります。
また、派遣保育士として働く場合には基本的に就業前の面接選考はないため採用基準は低めとなっています。
人手不足の保育所は多く、人材の需要はこれからも高まっていくでしょう。
同様に派遣保育士の需要も伸びていくことは間違いありません。
パートより時給が高い
東京でも保育士のパートの時給は、1,200円〜1,300円ほどが相場です。しかし、派遣保育士の時給は1,700円〜2,000円が相場となりパートより時給が高いのが特徴です。
派遣保育士がパートよりも時給が高くなる理由は、主に次の2つの理由が挙げられます。
- 急な欠員や退職により人手不足の状態
- 従業員が産休や育休の間など一定の期間のみの勤務
このような理由があるため、パートよりも時給が高くなる傾向にあります。
派遣保育士で働くデメリット
派遣保育士で働くとさまざまなメリットがあるため、派遣で働きたいと考える方も多いでしょう。
その一方で、派遣保育士として働くうえで注意しなければならないデメリットもあります。
派遣保育士として働くうえでの3つのデメリットを事前に理解して、働き始めてから後悔がないようにしておきましょう。
- 長期間同じ職場で働けない
- キャリアアップできない
- 派遣社員は雇用が不安定
長期間同じ職場で働けない
派遣保育士には、契約期間が決められており契約満了になるたびに更新または新しい職場を探さなければいけません。
人間関係がよかったり、業務内容が自身に向いていたりと同じ職場で働きたい場合には契約の更新を希望することも可能です。
しかし、派遣先の状況によっては契約終了となってしまう可能性があります。契約終了後に、求人を探してもすぐに次が見つかる保証もないため不安定です。
もし、同じ職場で働き続けたいと感じた場合には派遣会社に相談することで雇用形態を正社員に切り替えて就業できる可能性もあります。
キャリアアップできない
派遣社員は、派遣会社の社員として勤務するため派遣先でのキャリアアップは難しくなっています。
常勤の保育士が主任になったり担任を受け持ったりとキャリアアップする中でも、派遣保育士はキャリアアップが難しく賞与や昇給もありません。
また、即戦力として採用されることが多いため、スキルアップのための研修や新人教育なども受けられない点には注意しましょう。
派遣社員は雇用が不安定
派遣社員の雇用が不安定な理由は次の2つです。
- 雇用期間に定めがある
- 収入が変化する
派遣社員は、雇用期間に定めがあり短くて数か月〜最長3年までとなっています。正社員とは異なり、雇用期間に定めがあるため、雇用が不安定です。
また、派遣社員は月給制ではなく時給制のため、欠勤した場合には正社員と異なり給与が減ってしまいます。
保育士が派遣会社を選ぶ際のポイント
保育士が派遣会社を選ぶ際のポイントを紹介します。派遣会社は数多くあるため、どの派遣会社を選べばよいのか迷ってしまう方もいるでしょう。
派遣会社選びに時間を取られないためにも次の3つのポイントは、必ず抑えておきましょう。
- 保育業界で実績がある
- 就業後のフォロー体制
- 求人数が多い
保育業界で実績がある
保育士に特化した派遣会社は数多くありますが、その中でも保育業界で実績がある派遣会社を選びましょう。
実績がある派遣会社は、派遣先の保育所ともつながりがあるため、勤務時間やシフトの交渉がスムーズにいきます。
そのため、勤務条件がある場合でも希望に合う保育所に派遣される可能性が高くなります。
就業後のフォロー体制
派遣保育士の場合は、正社員とは異なり雇用主は派遣元会社のため、福利厚生や勤務条件の相談などは派遣会社におこないます。
そのため、連絡が取りやすくフォロー体制がしっかりしている派遣会社を選んでおくことが重要です。
また、託児所があったり社員が利用できる施設や店舗で優遇サービスがあったりする派遣会社もあります。派遣会社によってフォロー体制が変わってくるため、事前に確認しておきましょう。
求人数が多い
派遣会社の中には、多くの求人を取り扱う総合派遣会社もありますが、保育専門の派遣会社を選ぶことがおすすめです。
総合派遣会社は、求人数が多いものの保育士以外の業種や職種も取り扱っているため、保育専門の派遣会社よりも保育の求人が少なくなります。
また、保育専門の派遣会社は保育士ならではのトラブル対応に長けており、総合派遣会社よりも手厚いサポートを期待できます。
派遣先の施設形態
派遣保育士の派遣先の施設形態はさまざまです。認可保育園と認可外保育園の2種類あるのが特徴です。
認可保育園とは、国からの決まった設置項目の基準を満たし、地方自治体や国に認可されている保育施設を指します。
一方、国の設置基準を満たしておらず、都道府県知事や政令指定都市の認可を受けずに民間企業や社会福祉法人が運営している認可外保育施設があります。
認可保育所の設置基準項目としては、次の内容です。
- 預かる子どもに対しての保育士数
- 保育施設の面積
- 給食設備
- 防災管理
- 衛生管理などの必要な設備を満たしている保育施設
認可保育所は次の保育施設が該当するため、それぞれ詳しく解説します。
- 認可保育園
- 幼児連携型認定こども園
- 地域型保育事業
- 乳児院
- 学童保育
認可保育園とは、0歳から小学校入学までの未就学児を保育する施設で、厚生労働省管轄の施設です。
認可保育園には、主に次の3種類に分けられそれぞれ次の特徴があります。
- 公立保育園:各市町村の直営で運営されており、ベテランが多く在籍
- 私立保育園:認可保育園の一種で、社会福祉法人やNPO法人などが経営・運営
- 公設民営保育園:国や地方自治体が設置し、委託民間企業が運営
次に、幼児連携型認定こども園とは認可保育園と同じく0歳から小学校入学前の未就学児を保育する施設です。
幼稚園と保育園の一体型となっている点が特徴です。
幼児連携型認定こども園には、主に次の4種類に分けられそれぞれ次の特徴があります。
- 幼保連携型:幼稚園と保育所の両方の機能を持ち、認定こども園として機能する園
- 幼稚園型:認可幼稚園が保育所の機能を果たすことで、認定こども園として機能する園
- 保育所型:認可保育所が幼稚園の機能を果たすことで、認定こども園として機能する園
- 地方裁量型:幼稚園・保育園いずれの認可もない地域の教育・保育施設が認定こども園として機能する園
乳児院とは、さまざまな理由で生活が困難な乳児を保護し、養育する施設のことを指します。
主に0歳から2歳までの低年齢のこどもを預かり24時間すべての時間を乳児院で過ごします。そのため、保育士の仕事内容としては一般的な保育園での乳児保育と異なるのが特徴です。
こどものオムツ替えや絵本の読み聞かせなどは、一般的な保育園と同じですが、入浴の手伝いや保護者のケアなどもおこないます。
学童保育とは、小学校の放課後や学校休業日(土曜日や春休みなどの長期休暇)に子どもの遊びや生活を支援する所です。
仕事や保護者の病気などで、保護者が日中家に居ない家庭を対象に小学校1年生から6年生までの子どもを預かります。
学童保育では、保育士免許の資格はとくに必要ありませんが、放課後児童支援員の資格が必要になることがあるでしょう。
放課後児童支援員の資格取得のための研修では、保育士資格を取得していると資格研修を受けられます。
また、学童保育では学校の放課後に子どもたちが来るので、放課後を安心して過ごせる環境作りが必要です。
具体的には、おやつの提供や学校の宿題、学習などの自主学習の場の提供などです。
保育園との違いは、学校が終わってからの対応となるため、1日の働く時間が昼から夕方頃となります。春休みや夏休みなどの長期休暇のときには、朝からとなることもあるでしょう。
また、保育園と違い送迎は学童の職員がおこなう必要があるのも大きく異なる点です。
最後に地域型保育施設とは、0歳から2歳までを預かる保育施設で、次の4つに分類されそれぞれ次の特徴があります。
- 家庭的保育:自宅やその他の場所などで保護者の代わりに保育をする小規模異年齢保育
- 小規模保育:利用定員を6人以上19人以内とした比較的小さい保育施設
- 事業所内保育:企業の従業員のこどもを対象に保育活動をおこなう事業
- 居宅訪問型保育:自宅を訪問し1対1で保育
一方、認可外保育所は次の保育施設が該当するので、それぞれ解説します。
- 無認可保育所
- 託児所
- 企業型保育園
- 院内保育所
無認可保育所は、認可外保育所とも呼ばれ認可保育園よりも設置や運営に対して基準が緩やかです。
自治体独自の基準をクリアした認証保育園も含まれます。施設の広さや設備などで国が定める基準を満たしていないため、認可を受けられません。
しかし、保護者の多様化するニーズに応える特色のある保育を提供しているのが特徴です。
託児所とは、商業施設に併設されているものやビルの一室で運営されているものなど、さまざまです。
保育園とは異なり、小規模の園がほとんどのため、子ども一人一人とじっくり関わりながら保育できるのが特徴です。
企業型保育園とは、企業が従業員のために事業所内や周辺の商業施設などに保育所を設置して運営しています。
対象年齢が0歳から2歳までであることや定員の1/4は地域の子どもを受け入れる必要があるなど、さまざまな条件があります。
企業型保育園は、自由に開園時間や開園日時を設定できるため、働く保育士も短時間保育や早朝保育のみなど柔軟な働き方ができるのが特徴です。
院内保育所とは、病院内で働く医師や看護師の子どもを預かる保育施設のことを指します。病院の勤務時間帯は、24時間体制のため病院内のスタッフは早朝や夜間に安心して預けられる施設が必要です。
保育園と違い、日中のみでなく夜間も預かるため子どもに不規則な生活をさせないための支援を保育士がおこなう必要があります。
夕食後に子どもの寝かしつけを担当することもあり、通常の保育園や幼稚園とは異なる保育の仕方が必要です。
一方で、一般的な保育園や幼稚園と比較してお遊戯会や運動会などの大規模なイベントが少ない傾向にあります。
そのため、子どもたちが大勢いる施設よりも落ちついた環境で、少人数の子どもたちに向けた家庭的な保育をしたい方におすすめです。
派遣保育士が多く勤務するのは、主に次のような施設です。
- 学童保育
- 児童館
- 駅ナカ託児施設
- 子育て支援施設
一般の保育園やこども園などにも派遣保育士は就業します。しかし、派遣保育士としてより自由な時間帯で働ける上記の施設で働く方も多いのが現状です。
全国に支店がある
全国に支店があるのかも派遣会社を選ぶうえでは重要なポイントといえます。アクセスしやすい場所に拠点を持っていると、派遣登録や面談に通いやすく、支店間でデータのやり取りをしてくれるため希望の勤務地で働けます。
口コミや評判をチェック
口コミや評判をネットでチェックしておくのも重要です。口コミは、実際にその職場で働いたことがある方の貴重な意見を知ることが可能です。
とくに派遣会社に登録したあとや就業開始後にしかわからない情報である、担当者の対応やサポートの質、勤務後に不満がないのかなどをチェックするのが重要です。
また、派遣会社や担当者による悪い口コミに対しての対応も重要な確認ポイントです。
ミスや失敗をしてしまい悪い口コミを書かれていても、1件1件に対し、しっかりと誠実に対応している企業は安心できます。
自身が派遣先でトラブルや問題が生じた場合でも、しっかりと対応してくれるでしょう。
しかし、中には根拠のない誹謗中傷の内容である場合もあるので、正しい情報であるかを見極める必要があります。
同じ内容の口コミが複数ある、似たような口コミが複数あるなど、同様の口コミが複数ある場合には事実の可能性が高いでしょう。
また事前に評判を調べておくことで働きにくい職場でないかなどをある程度確認できるため、派遣会社選びの参考にしてみてください。
福利厚生や研修体制が充実
福利厚生や研修制度が充実しているのも働きやすさやスキルアップなどに関わってきます。レジャー施設の割引券やお得な団体保険に加入できるなど、福利厚生が充実していることも重要です。
また、研修制度が整っていると無料でeラーニングを受講できる場合もあり、働きながら自身のスキルアップにつなげることが可能です。
保育士におすすめの派遣会社20選
保育士におすすめの派遣会社を20社に絞って紹介します。それぞれの派遣会社で、求人数や求人掲載地域など特徴が変わるので、自身が重視したいポイントに合わせて派遣会社を選んでみてください。
ヒトシア保育
ヒトシア保育は、保育の転職総合満足度NO.1を獲得しており、担当コンサルタントが徹底してサポートしてくれるのが特徴です。求人数は、約4万件と業界トップクラスの求人数を誇っています。
雇用条件や職場へのこだわりなど、さまざまな条件から求人を検索できます。求人の多くが、非公開求人のためヒトシア保育でしか知ることができません。
また、施設形態や運営法人から求人検索が可能なので、自身に合った職場を探したい方にもおすすめの派遣会社です。
参照元:ヒトシア保育
せんとなび保育
せんとなび保育は、医療や福祉、ヘルスケアに特化している「セントなび総合求人サイト」のサービスの一つです。
実務経験があり、現場を知っているコンサルタントが自身に合った求人を紹介してくれるのが特徴です。
そのため、保育の現場ならではの不満や悩みなどについても理解し、プロのアドバイザー目線でアドバイスをしています。
また、保育士の求人数は約8,000件で、全国各地の求人を検索できるため地元で求人を探すことが可能です。他には無資格OKや学生可といった求人も取り扱っており、未経験からのチャレンジを応援しています。
さらに、ブランクOKやママさん活躍中など、さまざまな条件の求人案件があるので、こだわりに合った仕事を見つけられるでしょう。
わたしの保育
わたしの保育は、東京や千葉県などの関東地方と大阪府や兵庫県などの関西地方の保育士求人に特化しています。
また、保育業界で28年の実績があり、他社には真似できない情報が蓄積されているのが特徴です。派遣の求人数は約5,300件あり、派遣社員のみでなく紹介派遣の仕事も検索できます。
さらに、ブランクのある方や初めての保育業界勤務の方でも安心して就業できるように充実した研修制度があるのもメリットの一つです。
たとえば、保育における安全や危機管理のみでなく、各年齢の発達を支援するためのケーススタデイを学ぶことができます。
保育Fine
保育Fineは、人材大手企業のネオキャリアが運営しており、ネオキャリアで得たノウハウをもとに運営されています。
求人数は、約1万件で全国の求人を検索できオープニング求人や残業少なめなどの条件で検索できます。
保育Fineには、次の2つの特徴があります。
- 自身のニーズに合った求人を紹介してくれる
- スカウトメールで直接オファーが来る
どちらも上手く活用することで、自分自身で求人を探さなくても自身が希望する条件にマッチする求人が見つかる可能性があります。
保育情報どっとこむ
保育情報どっとこむは、保育士に特化した派遣求人会社で、豊富な求人数から自身に合った求人を探せます。
厚生労働大臣の認可も受けており、官公庁とのつながりもあるため国や市町村が運営している保育施設の求人を多く取り扱っています。
無料登録をするのみで保育に特化したキャリアコンサルタントが専任で付いてくれるので、非公開求人を含めた就職のサポートを期待できるでしょう。
また、求人を探すのみでなく、保育士の現場インタビューや保育のニュースなど役立つコンテンツが豊富な点が特徴です。
さらに、オンラインでの説明会やイベントなども定期的に開催しているため、派遣会社の担当者のみでなく実際に現場で働く保育士からも話を聞けます。
そのため、未経験や資格を取ったばかりの人などは、これからの働き方について相談できる貴重な場といえるでしょう。
ミラクス保育
ミラクス保育は、人材紹介会社のミラクスが運営しており、全国の求人を取り扱っています。北海道から九州まで幅広い求人が掲載されており、総求人数は約3万7千件です。
そして、国内最大級の求人数から自身の条件に合った求人を探せるのがメリットです。
ミラクス保育では、厚生労働大臣の許可を受けているため担当コンサルタントから紹介される保育施設は優良施設ばかりです。
そのため、未経験やブランクがある方でも安心して働けるのが特徴です。
また、一般に公開されない非公開求人や正社員を前提とした働き方である紹介予定派遣の求人も多く掲載されています。
マイナビ保育士
大手人材会社のマイナビグループが運営している派遣会社で、独自のノウハウを活かしてさまざまなアドバイスをしています。
また、イベントやセミナーが充実しており、対面のみでなくWebにも対応しているのが特徴です。
- 上京相談会:東京で働きたいけれど不安や悩みがある場合に相談できます
- ワークライフバランス相談会:ライフプランやワークライフバランスを考えた職場選びをサポートしています
- 個別相談会:リアルな職場情報や業界の動向が知りたいなど、さまざまな悩みを相談可能です
上記のように、多様な相談会を実施しており、はじめて派遣として働く場合も安心して相談できます。
さらに、保育士から異業種への転職の特設ページもあります。もし、保育士以外の職種を考えている場合でもそのまま継続して使用することができます。
保育士求人ジョブメドレー
保育士求人ジョブメドレーは、運営会社メドレーが運営しており保育業界や医療、介護業界などの人材紹介もおこなっています。
日本最大級の求人サイトのため、日本全国の求人を取り扱っており、多くの求人を確認できます。数多くの求人の中から自身で条件に合った求人を探したい方におすすめです。
また、保育士求人ジョブメドレーを使って就業を始めるとお祝い金が支給されるのもメリットといえます。
他には、派遣で働く際の不安な点は専任の担当者にLINEで相談でき、気軽にコミュニケーションが取れるのが特徴です。
さらに、事前にプロフィール情報を登録しておくと、保育施設からスカウトが届くことがあります。自身で探すよりも好条件の求人の連絡がくるかもしれません。
保育士求人ナビ
保育士求人ナビは、人材紹介企業の株式会社ウェルクスが運営する保育士求人サイトです。
扱っている求人は保育園や幼稚園のみでなく、放課後デイサービスなどさまざま職場から自身に合った仕事を探せます。
また、オープニングスタッフや賞与4か月以上などのこだわりの条件で求人を検索できるのが特徴です。
保育士求人ナビを使ううえでのメリットは次の3つです。
- お気に入り機能:気になった求人はお気に入り登録することで、2週間以上保存が可能です。すぐに対応できなくてもあとから応募できます
- 求人一括応募機能:キープした求人をまとめて応募できるので、内定が貰える確率を高められるので便利です
- メッセージ機能:求人に応募したあとに保育園と直接メッセージでやり取りができます。もし、忙しくてメッセージを確認できなくても通知が届きます
保育士ワーカー
保育士ワーカーは、年間の転職成功者数が約3万人に上る派遣会社です。
求人数も約4万2千件と多く、保育士ワーカー独自の非公開求人も多数掲載されているのが特徴です。
年間転職成功者も3万人と実績も豊富で、保育業界を知り尽くした担当者に条件交渉や派遣先保育園との調整も任せられます。そのため、初めて派遣会社を利用する人やたくさんの求人の中から自身に合った就業先を知りたい人にもおすすめできます。
また、派遣のみでなく正社員やパートといった働き方でも求人を探せるので、自身の都合に合わせた働き方ができるでしょう。
参照元:保育士ワーカー
BRAVE(ブレイブ)保育
BRAVE保育は、大手人材紹介会社であるマイナビグループが運営している保育士専門の派遣会社です。
求人検索がしやすいのが特徴で、働きたいエリア、路線、働きたい施設など細かい条件から希望に合わせて絞り込めます。
また、働いた分の給与は基本的に月末締め翌月払いの会社が多いですが、BRAVE保育士では最短翌々日に給与を受け取れるほか、1週間後に給料を受け取れる週払いサービスもおこなっているのが特徴です。
そのため、自身のライフスタイルに合わせたペースで給与を受け取れるのがメリットです。
ほいくコレクション
ほいくコレクションは、大阪や京都、奈良、兵庫などの関西エリアの求人を多く取り扱っています。全国での求人は取り扱っていないものの、検索機能が豊富なのが特徴です。
たとえば、乳児クラス、幼児クラスなどのクラス別での検索や、コツコツタイプやテキパキタイプなどの自身の性格で求人検索ができます。
このほか、フルタイムのみでなく短時間勤務の求人もあるため、自身の都合に合わせた時間で働きたい方にはおすすめです。
また、登録から就業までしっかりとしたサポート体制があるため利用者満足度も高く、安心して利用することができます。
ほいく畑
ほいく畑は、厚生労働大臣認可の就業支援サービスであり、長年の実績が認められている派遣会社です。公的機関の保育支援業務の実績もあります。
求人数は、全国で約4,000件の求人を掲載しておりブランクのある人や未経験OKの求人を多数取り扱っているのが特徴です。資格取得支援制度も充実しているため、未経験から保育士に挑戦したい方におすすめといえるでしょう。
また、専任の人材コーディネーターが1対1で仕事探しから就職のサポートをしています。そのため、自分自身で求人検索するよりも好条件の職場を見つけることができるでしょう。
ほいてんパートナー
ほいてんパートナーは、全国の保育園や幼稚園の求人のみでなく企業内保育、病児保育、幼児保育など幅広い施設の求人を掲載しています。
保育業界に精通しているキャリアアドバイザーが専任でサポートしており、希望を伝えると条件に合う求人を紹介してくれます。
専任のキャリアアドバイザーは、最近の保育業界の現状、働き方なども教えてくれるのが心強いと評判です。
また、仕事を紹介して終わりではなく、応募した保育施設のよい点やよくないところもしっかりと伝えてくれるのが特徴です。
求人情報ナビ+V
求人情報ナビ+Vは、保育士や幼稚園教諭の求人に特化している派遣会社です。細かい条件から職場探しが可能で、全国から希望の地域を選べるので、自宅から近い職場を探している人にもおすすめです。
また、未経験者やオープニングスタッフなど、さまざまな条件から求人を絞り込み、検索できます。
さらに、求人情報ナビ+Vでは資格取得支援をおこなっています。働きながら保育士の資格取得を推奨する保育園の求人を多く取り扱っているのも特徴です。
保育の仕事に興味はあるものの資格がなくて諦めていた方やこれから保育士の資格取得をしたい人などにおすすめです。
保育士や幼稚園教諭のみでなくベビーシッターやボランティアなど、他の派遣会社にはない求人も多数掲載されています。
また、サイト内は保育の実務に役立つコンテンツが豊富です。たとえば、手遊び歌やマジックなど、役立つコラムも数多く掲載されています。
おせわ~く
おせわ〜くは、保育に特化した派遣サイトで全国で6,000件以上の求人の中から自身に合った求人を探せます。
1日に30件前後の新着求人が掲載され、より自身の希望に合った仕事を探しやすいのが特徴です。
また、おせわ~くでは専門のコーディネーターが在籍しているので、希望の条件に合致した求人をスピーディーに紹介してもらえます。
さらに、おせわ~くを利用することで掲載がない保育施設でも担当スタッフが交渉してくれるので、希望している保育施設で働ける可能性があります。
働きたい保育施設や話しを聞いてみたい保育施設があるときには、求人が掲載されていなくても担当スタッフに相談してみましょう。
ウィルオブ・ワーク
ウィルオブ・ワークは、関西と関東エリアに支店を持っており、あらゆる業態や規模の施設に人材派遣をおこなっている実績があります。
ウィルオブ・ワークのメリットは、研修制度が充実している点です。基本的なマナー講座のみでなく、さまざまな研修を実施しています。
また、前払制度を利用することが可能で、働いた分の給料の一部を給料日の前に受け取れます。
さらに、ウィルオブ・ワークは派遣保育士の求人に特化しているサイト「ほいぷら」を運営しているのが特徴です。ほいぷらでは、非公開求人を多く取り扱っており、多くの求人から探すことが可能であるものの大都市圏に求人が集中しているため、注意が必要です。
テラススタッフ
テラススタッフは、厚生労働省認可の派遣会社で就業決定率94%と高く、利用している方の評価が高いのがポイントです。派遣の求人に特化しており、とくに首都圏での求人が多く掲載されています。
専任のコンサルタントによるサポートが充実しており、些細な悩みや希望条件などを親身に聞いてくれます。
また、働きやすい小規模園やオープニングスタッフなど、人気の施設の求人が充実しているのも特徴の一つです。
さらに、登録後24時間以内に対応してくれるのみでなく、すぐに働きたい場合でもテンポよく仕事を紹介しています。
そのため、最短で即日から次の日には仕事を紹介してもらえるので、すぐに働きたい方におすすめの派遣会社です。
ほいとも
ほいともは、認可保育園を運営する株式会社ワークプロジェクトが運営しているサイトです。
求人は、大阪や近畿地方と愛知県に特化している地域密着型のため、他の派遣会社よりもいち早く最新の情報が手に入ります。また、保育士として働く上で役立つ情報を取り扱っています。
たとえば、サイト上では次の4つを取り扱っておりどれも役立つ情報となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 転職コラム:転職するときに悩みや不安を解消する方法についてまとめています
- 転職成功ストーリー:実際に、ほいともを利用して転職に成功した方の情報を見られます
- お役立ち情報:施設ごとの特徴や働く上でのメンタルケアの方法などを紹介しています
- 保育士インタビュー:保育士の方にインタビューをおこない、生の声を聞けます
ゆめほいくぷらす
ゆめほいくプラスは、東京や神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県を中心に全国の求人を掲載しています。人材派遣業界で20年の実績がある株式会社我喜大笑(がきだいしょう)が運営しているのが特徴です。
会員登録をしなくても利用できますが、会員登録をすると同じコンサルタントが担当してくれるようになるメリットがあります。
コンサルタントが、仕事探しから派遣先への連絡などのやり取りにくわえて、勤務満了後の更新手続きもおこないます。
また、株式会社我喜大笑では、常用派遣を推奨しています。常用派遣では、勤務時間を固定したり派遣先の園を移動したりできるメリットがあるためおすすめです。
他には、賞与や退職金制度など派遣社員では手に入らない待遇を正社員と変わらずに受けられるのが最大の特徴です。
そのため、子育て中やブランクなどで働き方に不安な方でも、よい待遇で働くことが可能です。
派遣保育士としてスムーズに働くコツ
派遣保育士は自身の都合に合わせて働けます。派遣保育士としてスムーズに働くために押さえておきたいポイントを紹介します。
同じ求人に応募しない
好みの求人を見つけた際に、別の派遣会社から同じ求人に応募するのはやめましょう。
採用される確率を上げたい気持ちはわかりますが、複数社から応募することにメリットはありません。派遣会社からの信用がなくなってしまい、仕事を紹介してもらえないなどデメリットしかありません。
積極的に応募する
もし、求人条件や希望勤務地に近いなど気になる求人がある場合には、積極的に応募しましょう。
人気の求人は競争が激しくすぐに募集が終了してしまう可能性が高いからです。他の求人を見てからと考えたり、忙しくてあと回しにしていたりすると他の方で決まってしまう可能性があります。
そのため、よい求人と思ったら早めに求人をチェックしたり派遣会社の担当者に仕事を紹介してもらうようにすることがおすすめです。
複数の派遣会社に登録
派遣会社は1社のみでなく複数の派遣会社に登録できるため、複数の派遣会社に登録しておきましょう。
派遣会社によって求人の条件や担当者の質が変わるので、複数の派遣会社に登録して比較することが重要です。
また、複数の派遣会社に登録することで、より多くの求人を見つけられたり、担当者から求人を提案してもらえたりする可能性があります。
そのため、1社の派遣会社を利用するよりも結果的に早く仕事探しが終わるのかもしれません。また、複数の派遣会社に登録することで複数の派遣会社の質を比較できるので自身に合った派遣会社を選ぶことが可能です。
複数の派遣会社に登録するメリットと注意点
複数の派遣会社に登録する具体的なメリットと注意点を紹介します。
複数登録のメリット
実際に複数の派遣会社に登録するメリットとして、主に次の3つのメリットがあります。
- 求人を多く見られる、求人を比較できる
- 相性がよい担当者を見つけられる
- いろいろなサポートを受けられる
複数の派遣会社に登録することで、多くの求人を見ることが可能なだけでなく求人を比較できます。そのため、自身の希望条件に合った求人を見つけられる可能性が高くなるでしょう。
他には、相性がよい担当者を見つけられることで希望条件を伝えやすかったり、これからのキャリアを相談しやすかったりします。
また、派遣会社によって受けられるサポートの種類が変わってくるので、自身が希望するサポートを受けられることがメリットです。
複数登録の注意点
複数の派遣会社の登録は、求人検索や相性のよい担当者を見つけるのに役立つメリットがありますが、注意すべきこともあります。
たとえば、次の点には注意が必要です。
- 電話やメールなどの連絡が多くなる
- 同じ求人に応募してしまう可能性がある
- 求人が多すぎて判断に迷う
複数の派遣会社に登録してしまうと、それぞれの派遣会社から求人紹介の連絡がくるためメールや電話などが多くなります。
また、派遣会社は違うものの同じ求人に応募してしまう恐れがあるため、あまり多くの派遣会社に登録しすぎないようにしましょう。
目安としては、5社以上登録してしまうと求人連絡も管理できなくなるため、2〜3社がおすすめです。
他には、派遣会社を複数登録しすぎると確認する求人が多くなり、どの求人に応募するべきかがわからなくなります。
内定後も退会手続きは不要
派遣会社を経由して内定が決まったり、求人紹介が必要なくなったりした場合でも退会手続きは必要ありません。
内定後もそのまま派遣会社に登録することで、再度転職活動が必要になったときに再登録の手間が省けるためです。
また、派遣期間終了前に他の仕事をチェックするなど、すぐに求人を確認できるメリットがあります。
保育士におすすめの派遣会社の利用手順
派遣会社を利用して、派遣保育士として働く流れを紹介します。派遣会社の利用手順を知っておくことで、事前に準備もできるので実際に働く際に役立つでしょう。
1:Web登録
まずは、気になる派遣会社にWebから登録をします。
Web登録後は、実際に派遣会社で手続きをするパターンとWebで手続きが完了する2パターンあります。
- Web登録後に派遣会社で手続き:Web上で氏名や住所など簡単なプロフィールを入力します。派遣会社から連絡が来てから登録説明会の参加日時を決定すると完了です。
- Web登録のみで完結:Webから氏名や住所などの基本情報を入力して、プロフィール作成をします。そのあとに、希望勤務地や希望条件を入力すると登録が完了です。
2:登録会に参加
Web登録のみで派遣登録が完了しない場合には、派遣登録会に参加します。派遣登録会で担当者と面談をおこない希望条件や希望勤務地などを伝えます。
もし、希望条件に合う求人がある場合には、登録会でそのまま紹介されるので、すぐに仕事を決めることも可能です。
また登録会の服装の指定はないことがほとんどですが、最低限のマナーがある服装を心掛けましょう。
3:求人紹介
派遣登録後には、登録した派遣会社のWebから求人検索が可能となっています。希望条件に合う求人を見逃してしまわないために、時間があるときにはチェックをする癖をつけておきましょう。
また、希望条件に合う求人がある場合には担当者から電話やメールで紹介されます。担当者から紹介される求人も希望条件に合っていたり、条件が良かったりするので、確認しておくのがおすすめです。
4:派遣先の選考
希望条件や希望勤務地など希望条件に合う求人があるときは、積極的に応募をしていきましょう。求人に応募したあとは、派遣先で応募者の書類選考や面接などがおこなわれます。
そのため、自身が希望している求人で必ず働けるとは限らない点には注意しておきましょう。
5:顔合わせ
選考を通過したあとは、応募先の保育施設と顔合わせをおこないます。派遣会社の担当者が同行して、あなたの経歴やスキルの確認、業務内容の確認と説明がされます。
顔合わせ時には、自身の希望条件や不明点を伝えておきましょう。顔合わせの段階ならば、就業に不安がある場合でも保育施設側にキャンセルの連絡をすることが可能です。
6:施設で仕事開始
顔合わせや職場見学のあとでも就業の意思が固まっている場合には、仕事開始となります。
派遣初日は、派遣会社の担当者も一緒に出社してくれるため出勤日時を確認しておきましょう。
保育士の派遣会社や派遣社員に関するよくある質問
通常の正社員として勤務するのと異なり、派遣保育士として働くことがはじめての方がよく疑問を抱く質問に回答します。
派遣保育士として働きはじめる前に、ぜひ参考にしてみてください。
派遣保育士は急な休みを取れる?
派遣保育士は、正社員の働き方と違い融通が利くことが多いでしょう。実際に派遣保育士として働く方の中には、小さなお子さんがいる場合が多く、急なお休みにも対応しています。
そのため、お子さんの体調不良などで急にお休みが欲しい場合は派遣会社に相談してみてください。
社会保険に加入できる?
社会保険は条件を満たしていれば加入できます。雇用形態によって加入できないことはありません。社会保険に加入できるのは次の条件を満たす方です。
- 週の労働時間が20時間以上
- 月額賃金が月88,000円以上
- 2か月を超える雇用の見込みがある
- 学生でない
社会保険に加入したい場合には、派遣会社と相談してみましょう。
未経験でも働ける?
派遣保育士の求人には、未経験OKやブランクOKの職場が数多く紹介されています。なぜなら、保育業界自体が慢性的な人手不足のため、未経験やブランクがある方でも人手を確保したいためです。
そのため、未経験や保育士免許を取ったばかりで働くのに不安がある方でも安心して求人に応募してみましょう。
資格がなくても働ける?
未経験と同様に資格がなくても派遣保育士として勤務できます。派遣保育士の業務は、正社員やパートの保育士と違い補助業務がメインとなります。
そのため、資格がなくても派遣保育士として働くことが可能です。
また、保育士の資格を取得したい場合は、専門学校や大学を卒業していなくても実務経験を積むことで資格取得が可能です。
実際に、保育士免許を取得する際には最終学歴によって実務経験の必要年数が変化するため、次の基準を参考にしてみてください。
- 最終学歴が高校卒業の場合:2年以上の勤務かつ総勤務時間が2,880時間以上の勤務が必要。ただし受験資格に該当する施設(保育所、認定こども園、児童館など)の場合となっています。
- 最終学歴が中学卒業の場合:5年以上の勤務かつ総勤務時間が7,200時間以上の勤務が必要。ただし受験資格に該当する施設(保育所、認定こども園、児童館など)の場合となっています。
また、勤務先の施設が変わっても勤務年数を合算して計算することが可能です。細かい規定や詳しい条件を知りたい場合には、派遣会社に相談することで今の現状から最適な方法を教えてくれるでしょう。
育休や産休は取れる?
多くの派遣先の職場では、保育業界ということもあり、産休や育休が取りやすい環境が作られています。そのため、他の業界に比べて育休や産休が取得しやすいため安心して勤務することが可能です。
しかし、職場によっては取りづらい雰囲気の場合もあります。そのため、求人の条件を事前に確認したり、派遣会社の担当の方に聞いたりするなど確認しておくのがおすすめです。
また、就業後に育休や産休の相談がしにくい場合には、派遣会社の担当者に相談してみることで育休や産休を取れるように配慮してくれます。
短期間勤務は可能?
派遣保育士は、正社員やパート勤務と違い常勤ではないので、自身の好きな時間や日程で勤務する働き方も選べます。
そのため、短期間や短時間のみの勤務も可能です。たとえば、お子さんのお迎えまでの時間や午前中のみなど、柔軟に対応してくれる場合が多いのが特徴です。
しかし、詳細な勤務期間や勤務時間は求人によって変わってくるので、事前に確認したり担当者に確認してもらったりしておきましょう。
派遣社員から正社員へ転職できる?
派遣社員から正社員へ転職も可能です。
主に派遣社員から正社員に転職する方法は、次のどちらかの方法となります。
- 紹介予定派遣で働く
- 派遣先の保育施設で正社登用される
紹介予定派遣とは、最長6か月勤務したあとに派遣先で直接雇用される制度のことです。
紹介予定派遣のメリットは、直接雇用の前に職場の雰囲気を確認できる点です。職場の方ともこと前にコミュニケーションを取ることが可能であるため、入社後のミスマッチを防げます。
しかし、紹介予定派遣で働いても必ずしも直接雇用されるわけではないので注意が必要です。
また、派遣先の保育施設によっては、正社員登用制度を設けている場合があります。
正社員登用制度とは、派遣社員やパートなどで働いている非正規雇用の労働者を正社員として登用する制度です。
正社員登用制度を活用することで、紹介予定派遣とは異なり実際に働いて気に入った園がある場合に、正社員登用制度を受けられます。
しかし、正社員登用制度は、国で定められている法律ではなくあくまで企業側の制度の1つです。正社員登用制度があるものの正社員登用制度の実績がない場合もあります。
また、正社員登用までの期間や試験の有無なども保育施設によって異なるので、事前に確認しておく必要があります。
まとめ
派遣保育士の働き方や派遣保育士としてのメリットやデメリットについて紹介しました。実際に派遣保育士として勤務をしたい場合には、自身が求めている条件やこだわりを洗い出す必要があります。
たとえば、子育てや家事などで短時間勤務がしたい場合やブランクがある場合でも、勤務時間や勤務日数を自由に選択できます。
しかし、派遣社員であるため契約期間が終わった場合に次の仕事が必ずあるとは限りません。そのため、派遣保育士としての働き方を理解した上で自身に合った派遣会社を見つけましょう。
※本記事の情報は2023年4月時点のものです。
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