「期間工の寮ってどんなどころ?個室確定?」「寮の環境や設備を詳しく知りたい」と、悩みや不安を抱えている人は多いでしょう。
期間工の寮はメーカーによって様々な特徴がありますが、基本的な設備や環境に大きな違いはあまりありません。
今回は、期間工の寮について不安がある人のために、寮の環境や失敗しないためのポイントを詳しく解説していきます。
また、最後には寮が人気のおすすめメーカーについても紹介しているので、ぜひそちらも合わせてご覧下さい。
期間工の寮の特徴4つ
期間工の寮にはメーカーによって様々な特徴があります。ここでは、各メーカー問わず共通する4つの特徴を紹介します。
代表的な4つの特徴は、以下の通りです。
それでは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
1.寮費が安い、もしくは無料
期間工の寮は、基本的に寮費がかからない場合がほとんどです。水道代や光熱費がかからないケースも多くあります。
寮費の有無はメーカーによって異なりますが、有料の場合でも格安なことが多く、一般的な一人暮らしと比べると安いことは間違いないでしょう。
中には、普通のワンルームマンションやアパートに無料で住める場合もあります。
設備や環境が整った寮に無料で住めることは、大きなメリットだといえるでしょう。
また生活費が安く抑えられるため、貯金がしやすい環境なのもポイントです。
2.必要な家具家電が備え付き
期間工の寮には、生活に必要な最低限の家具家電が備え付けられています。
そのため本来一人暮らしを始める際に必要な初期費用が一切かかりません。
以下の家具家電は、どのメーカーであっても基本的に用意されています。
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫
- 寝具
また洗濯機や乾燥機は共用のものが用意されているため、最低限の荷物だけ持ち込めば生活をスタートできます。
休日に出掛けてわざわざ買い揃えたり、事前に用意しておいたりする必要はありません。
3.面倒な手続きは必要なし
寮には家具家電が備え付けられているため、引越し業者を雇う必要がありません。
普通に一人暮らしを始める場合と違い、不動産を通して物件を探す必要もないため、面倒な手続きをせずとも楽に新生活を始められます。
また期間工は働く期間が決まっているため、住民票を移さずとも入社後すぐに入寮できます。
しかし住民票を移さないと、免許更新の案内が届かないなど不便な場合もあるため注意しましょう。
4.職場まで距離が近い
基本的に期間工の寮は、工場から近いところに建てられているため、通勤時間があまりかからないケースがほとんどです。
少し距離がある場合であっても送迎バスが用意されていることが多いため、通勤しやすい環境といえるでしょう。
自宅から工場まで離れていて通勤が困難な人は、自宅から行ける範囲であっても、入寮を検討してみるのもいいかもしれません。
ただし、入寮できる条件はメーカーによって違うため、事前に確認しておきましょう。
例えばアイシンの期間工では、自宅から1.5時間以上の通勤時間がかかる場合が入寮の条件となっています。
必ず工場まで近いとは限りませんが、通勤が不便な寮はほとんど無いといって良いでしょう。
期間工の寮の部屋タイプは4種類
期間工の寮は、集合寮からワンルームマンションまで様々なものがありますが、基本的に入寮先を自分で選ぶことはできません。
会社が指定する寮に入ることになるため、後悔しないようにある程度、どのような寮があるのか把握しておくことが大切です。
細い部屋の違いはありますが、どのメーカーであっても以下の4種類が基本となっています。
それでは、どのような部屋タイプの寮があるのか詳しく解説していきます。
1.集合寮(完全個室)
期間工の寮で最も多いのは、期間工や正社員が多く入居している集合寮です。
完全個室でプライベート空間が確保されていることが大きなメリットで、自分の趣味や勉強に集中して時間を費やせるでしょう。
基本的に自炊が禁止のところが多く室内にシャワーがないため、食堂や大浴場が併設されていることがほとんどです。
同様に、洗濯機や乾燥機が共用となる場合も少なくないでしょう。場合によってはトイレも室内にないこともあります。
まれに室内にシャワールームや洗濯機を設置されている場合もありますが、あまり多くはありません。
2.集合寮(相部屋)
完全個室の集合寮ではなく、相部屋の寮も存在します。
個室ではないため、プライベートが確保しづらいことが大きなデメリットといえるでしょう。
同居人と必ずしも仲良くなれるとは限らないため、コミュニケーションがうまく取れないとストレスに感じてしまうかもしれません。
一昔前は多かった相部屋の寮ですが、現在は少なくなってきているため、個室に割り当てられる確率が高いといえます。
とはいえゼロではないため、自分の検討しているメーカーに相部屋の寮が存在するのか、事前に確認しておくことをおすすめします。
3.ワンルームマンション
あまり多くはありませんが、ワンルームのマンションタイプの寮も存在します。
寮といっても普通のマンションと変わらないので、一般的な一人暮らしと変わらない生活ができます。室内にトイレや風呂が備え付けられているため、他人と共用することは一切ありません。
十分に整った環境を格安の寮費、もしくは無料で生活できることが大きなメリットです。
ただし食堂がないことが多いため、自炊する必要があるので注意が必要です。
また管理人がいないことから自室の掃除など自分で管理することになるため、必ずしもメリットばかりというわけではありません。
4.賃貸(レオパレスなど)
こちらは集合寮などに人が多く入居していて、空きがない場合に振り分けられる可能性がある寮です。
上記のワンルームマンションと同様に、普通の一人暮らしができることが大きなメリットといえます。
自炊などは必要になりますが、必要な家具家電は備え付きで寮費もかからないことがほとんどです。
数としてはあまり多くないため、入寮する確率は低いものの、もしこちらの寮になった場合は当たりといっても過言ではありません。
共用する部分がないため、ストレスなく生活しやすい環境となっています。
期間工の寮の設備や環境
期間工の寮の特徴として、生活に必要な設備や環境が整っていることが挙げられます。
最低限の家具・家電が部屋に備え付けられている場合がほとんどですが、その他にどのような設備があるのでしょうか。
各メーカーで共通する基本的な設備や環境を詳しく解説していくので、どのような寮生活が送れるのか不安がある方はぜひ参考にしてください。
1.食堂
集合寮の場合、自炊が禁止されているため食堂が併設されていることがほとんどです。
値段も安く、どのメーカーであっても一食250円から500円以内に収まります。
24時間営業ではないので利用時間に注意する必要はありますが、食費を抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。
また仕事で疲れて帰ってきても料理をする必要がないため、しっかりとプライベートに時間を割けます。
食費を安く抑えられるため、貯金しやすい環境が整っています。
2.大浴場
集合寮の多くは、室内に風呂やシャワールームが設置されていないため、共用の大浴場が設置されています。
仕事の疲れをしっかりと癒せる環境があり、メーカーによってはサウナが併設されていることもあります。
不特定多数の人と利用することになるため、潔癖な人にはデメリットになるかもしれません。
また利用する時間帯によっては混雑していて、落ち着いて入浴できない可能性もあります。利用できる時間も決まっていることが多いため注意しましょう。
3.洗濯機・乾燥機
集合寮の個室には、基本的に洗濯機は設置されていません。
そのため共用の洗濯スペースが用意されており、洗濯機や乾燥機はそちらのものを利用することになるでしょう。
しかし他の人も利用するため、自分が使いたい時に利用できないデメリットがあります。
また大浴場と同様に、潔癖な人は利用に抵抗があるかもしれません。
とはいえ洗濯機をわざわざ購入する必要がないため、初期費用を抑えられることはメリットといえるでしょう。
4.売店・自販機
寮の中には売店や自販機など、生活用品が購入できる場所が存在していることも多くあります。
工場の付近が発展しているとは限らないため、近隣にコンビニやスーパーがないことも。不便な場所にある工場の場合、売店を利用できるのは非常にありがたいでしょう。
品揃えは寮にもよりますが、買い物に行かずとも、最低限の生活用品が寮内で購入できるのは嬉しいポイントです。
しかし休日は営業していない可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
5.駐車場
期間工の寮の多くは、駐車場が併設されているため車の持ち込みが可能となっています。
赴任先の工場や寮によっては、車がないと不便な生活を強いられる可能性があります。車を持ち込めるかどうかで、生活の利便性は大きく変わるでしょう。
しかし必ずしも駐車場があるわけではないので、事前に確認しておく必要があります。
もし駐車場がない場合は、近隣の月極駐車場を自分で契約するのがおすすめです。
6.ネット環境
最近の期間工の寮では、Wi-fiなどのネット環境が整っていることが多くなってきています。
中には無料で使える寮もあり、自分で契約する必要すらないこともあります。
面倒な契約や解約手続きをせずにWi-Fiが利用できるのは、大きなメリットになるでしょう。
7.喫煙所
寮の室内は、原則禁煙となっています。ルールを破った場合、退寮させられる場合もあります。
必ず喫煙所は設置されているので、所定の場所でタバコを吸うようにしましょう。
実際に、禁煙の室内で吸ったことがバレて退寮させられたという体験談はネット上でよく見られます。集合寮に限らずマンションや賃貸であっても、室内でタバコを吸うことは控えましょう。
期間工の寮に住むメリット・デメリット
期間工は、必ず入寮しないといけないわけではありませんが、実際には多くの期間工が入寮するほど多くのメリットがあります。
もちろんメリットばかりではありませんが、寮生活で後悔しないためにも、メリットやデメリットを把握しておくことが大切です。
期間工の寮に住むと、どのようなメリットやデメリットがあるのか、それぞれ解説していきます。
期間工の寮に住むメリット
入寮する最も大きなメリットは、貯金のしやすさにあります。
期間工は高収入の仕事のため、貯金を目的として働きたいと考えている人も多いでしょう。
寮で生活する場合、寮費や食費などのランニングコストが抑えられるため、貯金しやすい環境となっています。
また一般的な一人暮らしであれば、初期費用や引越し費用などがかかりますが、入寮には一切必要ありません。
収入が大きく増えるのに対して、支出が抑えられるのは期間工の寮ならではのメリットといえるでしょう。
期間工の寮に住むデメリット
期間工は、基本的に入寮先を選べないためどこの寮になるかは入社後まで分かりません。
そのため設備や建物が古い寮に当たってしまうこともあります。相部屋となる可能性もあるかもしれません。
勤務時間が様々な期間工では、自分が寝ている間に帰宅する人がいるため、騒音でゆっくり休めないことも考えられます。
また大浴場やトイレなどが共用なケースもあるので、潔癖な人や神経質な人には大きなデメリットとなるでしょう。
後悔しないためにも、応募しようとしているメーカーの寮の環境を事前に調べておき、ある程度把握しておくことをおすすめします。
期間工の寮で失敗しないための3つのポイント
メーカーや寮によって特徴がそれぞれ違うため、実際に入寮してみると想像と違うことも多くあります。
寮生活で後悔や失敗をしないために、どのようなポイントに注意してメーカーを選ぶべきなのでしょうか。期間工の寮で失敗しないための3つのポイントを詳しく紹介していきます。
1.無料で住めること
期間工の寮で最も重要視するポイントは、寮費や生活費が抑えられるかどうかです。
寮費がある場合でも、基本的に1万円前後のことが多いものの、できれば完全無料の方が望ましいでしょう。
たとえ1万円でも、1年に換算すると12万円です。寮費の有無で、貯金できる金額は大きく変わってくるでしょう。
貯金しやすいように、できるだけ寮費が抑えられるメーカーを選びましょう。
2.完全個室であること
プライベート・プライバシーを重視するのであれば、完全個室を選びましょう。
寮の部屋タイプは様々あり、中には相部屋・シェアルームも存在します。
もし相部屋の寮になってしまった場合、プライベート空間が確保されていないため、ストレスに感じるかもしれません。
また同居人とコミュニケーションがうまく取れないと、トラブルになる可能性も考えられます。
そうならないために相部屋の寮が多くあるメーカーは避け、完全個室の寮が用意されているメーカーをおすすめします。
3.周辺環境や設備が充実していること
充実した生活を送るためには、寮の設備はもちろん周辺の環境も重要なポイントです。
駅が近いところや都市部に近いところであれば、買い物にも便利で休日も充実した時間を過ごせるでしょう。
田舎に工場があるメーカーは、周辺の施設が充実していない可能性が考えられます。
どのような地域に寮や勤務先の工場があるのか、事前に確認しておきましょう。
期間工の寮に入る条件
期間工の寮は、メーカーによっては入寮に条件がある場合もあります。
メーカーによって異なりますが、よくある入寮の条件として以下のようなものがあります。
- 独身、もしくは単身赴任が可能であること
- 県外や遠方に住んでいる人
- 通勤が困難な地域に住んでいる人
- 会社や寮の規則に従えること
基本的に上記のような要件を満たしていれば、入寮が可能です。
また女性期間工も入寮可能ですが、女性専用寮を用意しているメーカーは多くありません。
そのため女性期間工の場合は、会社が借り上げたアパートやマンションに住む可能性が高いでしょう。
一般的な一人暮らしと変わらない生活ができるため、女性期間工の方が待遇は良いかもしれません。
期間工の寮生活に向いている人の特徴4つ
期間工の寮生活に向いているかどうか判断できない方のために、寮生活に適した人の特徴を4つ紹介します。
以下のような人であれば、期間工の寮生活に向いているといえるでしょう。
- できるだけ生活費を抑えて貯金したい人
- 共同生活や集団生活に抵抗がない人
- コミュニケーションに苦手意識がない人
- 寮の環境や設備など、状態があまり良くなくても気にしない人
この4つの中のどれか一つでも当てはまっている人は、寮生活に不安がある人でも問題なく生活できるでしょう。
もし当てはまっていない場合は、寮生活がうまくいかない可能性も考えられます。
しかし期間工として働く目的が明確であれば、寮に多少の不満があっても生活できるかもしれません。
なぜ期間工として働きたいのか、明確な理由を持って検討しましょう。
人気の寮がある期間工のおすすめメーカー5選
期間工の寮は、メーカーによって異なり評判もさまざまです。どのメーカーが良いのか悩んでいる人も少なくないでしょう。
以下では、寮が綺麗で快適と評判のおすすめメーカー5選を紹介していきます。
どのような寮があるか分からず、どのメーカーで働くかを決めかねている人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.スバル(個室寮)
大手メーカーでもあるスバルの寮は、寮費無料の完全個室となっています。
ほとんどが集合寮のため共用部分は多くありますが、相部屋は一切無く、プライベート空間がしっかり確保されています。
また人気の「日興寮」は、元々ビジネスホテルだった建物をスバルが買い取り、そのまま寮として提供しています。ホテルで生活するような、快適な暮らしが送れるでしょう。
レオパレスなどのアパートに振り分けられることもあり、寮費も一切かかりません。
スバル期間工の寮の待遇は、他のメーカーと比較しても群を抜いているといえるでしょう。
2.日産追浜工場・横浜工場(ワンルームマンション)
日産期間工の追浜工場や横浜工場に配属となった場合は、ワンルームマンションタイプの寮に振り分けられる可能性が高いでしょう。
一般的なマンションと変わらないため、風呂やトイレなど、全て自室内に備え付けられています。
集合寮に入居する可能性もありますが、こちらも完全個室のみとなっていて、どちらにしても寮費は一切かかりません。
特に人気の寮として「追浜西ドミトリー」や「ガーラマンション横浜子安寮」などが挙げられます。
3.いすゞ藤沢工場(ワンルームマンション)
いすゞ藤沢工場に入社した場合は、レオパレスなどのアパートやマンションに住む可能性が高くなっています。
当然、完全個室で寮費も無料のため、入寮するメリットは大きいといえるでしょう。
かつては集合寮がほとんどでしたが、現在はアパートなどがメインとなっています。
また横浜までのアクセスも良く、休日も快適に過ごせる立地の寮がたくさんあります。
しかし、必ずレオパレス寮に入れるわけでは無いので注意しましょう。
4.アイシン(個室寮)
アイシンの寮は、集合寮とマンションタイプの両方が存在していて、どちらも個室であることは確定しています。
生活環境が良く、設備も十分なため寮の評価が高い人気のメーカーです。
特に人気の寮として「ヒルタウン寮」や「ノステルコート岡崎寮」が挙げられます。
ただし個室寮ではありますが、寮費が1万円前後かかります。完全無料では無いため、費用面では少しデメリットに感じてしまうかもしれません。
5.スズキ(個室寮)
スズキの寮は、完全個室であることと寮費無料が特徴として挙げられます。
集合寮の場合がほとんどですが、最近ではレオパレスなどの借り上げ寮も多くなってきています。
他のメーカーではレオパレスに入居する場合、寮費や光熱費がかかることがありますが、スズキでは一切費用はかかりません。
寮の環境や設備が整っていることから、おすすめのメーカーになります。
【まとめ】期間工に応募する際は寮の充実度を確認しよう
期間工の寮は、生活費が抑えられることから貯金がしやすい環境が整っています。
しかしメリットだけでは無くデメリットもあるため、よく理解しておかないと後悔することにもなりかねません。
またメーカーによって寮の環境は異なるため、自分が働きたいと考えているメーカーの寮がどのようなところなのかしっかり把握しておくことをおすすめします。
それぞれの寮の特徴をしっかり把握して、自分に合っているかどうかをよく検討してみましょう。